名古屋EJFはトランプゲームも盛んに行われています。これらのゲームに付いても言及していっていいでしょう。
名古屋EJFには、超党派の「EJFトランプ部隊」というメンバーがいます。


スカートミットレール・ヤススペードオレゴニアン・ハーツ
ジンラミークリベッジコンファメーションナインティナイン


トランプゲームの基礎知識(焼き付け刃状態)

トランプについて:
トランプゲームは、欧米ではプレイングカードゲームと呼ばれています。欧米のトランプゲームの文化は日本よりもはるかに洗練されていて、さまざまな人々を対象にしています。
日本だと、どうしても賭博の道具かお子様の遊びとしか捉えることが出来ないようですが、それほど欧米の(のみならずアジアなどでも)トランプゲームの遊び方というのはバリエーションに富んでいます。
日本にいると、トランプはおおむね52枚だと決まっていますし、JQKは11,12,13と認識されているようで、どうしてもババ抜きや7並べ、よくて大貧民レベルまでしか行かないようです。
ですが,欧米では32枚(スカート/クロビオッシュ/ピケ/ユーカーなど)、36枚(ナインティナイン/ミットレール・ヤス)、24枚(ティーシェチェ)、108枚(カナスタ/ベジーク系)、40枚(スコポーネ/カシノ)、48枚(ピノクル/ドッペルコッフ)など、やるゲームなどによって変化に富みますし、Jが1番強いゲーム(スカート)やダイヤモンドすべて切り札(ドッペルコッフ、おまけにJとQも!)といったゲームも存在します。
なお、名古屋EJFでは日本の慣例に従い、プレイングカードとは呼ばずに単にトランプと呼ぶことにします。

ゲームの大まかな分類:
だいたいトランプゲームには以下の種類のゲームがあります。
1,トリックテイキングゲーム系:
多分種類的には一番多いかと思います。プレイヤーが順にカードを出していき、1番強いカードを出したプレイヤーが、今出たカードを取るというもの。
・2,ラミー系:
日本の麻雀が代表例です。手札のなかでカードの一定の組み合わせに価値が出てくるもの。
・3,ストップ系:
大貧民ページワンあたり、手札を何らかの形で場に出していき、手札がなくなれば上がりというもの。
・4,カシノ系:
スコポーネや(トランプではないですが)花合わせなど、場札と手札をあわせて取るものがこれです。
・5,特定の点数に近づけるもの:
(トランプではないですが)おいちょかぶブラックジャックなど、目標値を超えないようにカードを出していくもの。
・6,ペーシェンス系:
パズルの要素を持った1人遊び系。

カード構成:
カードの構成は標準的に52枚です。それはスペード/ハート/ダイヤ/クラブに分かれていて、エースから2まであります。いわゆるスペード、ハート...のことをスーツAKQ...のことをランクと呼びます。
もし32枚のゲーム(たとえばスカート)であれば、52枚の中から6以下を除外してゲームをします。
またピノクルの場合は48枚ですが、8以下を除いたトランプを2組使用します。

トランプゲームをはじめるにあたって:
トランプゲームは一般的に、ゲームの前に席順を決めます。まあおおむねカードを1枚ずつめくって、ランクの高いものから順番に座ったり、ランクの高いもの同士がペアといった感じです。
ゲームの前に、当たり前のようですがシャッフルをしてカードをよく混ぜます。どのようなシャッフルでもかまいませんが、カードをよく混ぜてください。ディーラーが行います。
次にディーラーの隣のプレイヤーが、カットといってカードを2つに分け、1組の上下を入れ替えます。ディーラーに不正がないと思うのならば、カットをしないということも選んでかまわないと思います。(普通はしますが...)
次にディーラーは、普通自分の左隣から順番に1枚ずつ配っていきます。ただし反時計回りとか3枚/4枚/3枚という指示がある場合はそのとおりに配ります。カードはほとんどの場合裏向きに配ります。

トリックテイキングゲーム:
日本ではなじみがないのですが、欧米では非常に盛んです。
特に有名なのが、Windowsに付いてくるハーツのほかに、コントラクトブリッジナポレオン、五所川原で盛んなゴニンカンなどがあります。

この手のゲームはおおむねディーラーの左隣からゲームが始まります。
"トリック"とは、大まかに言ってトリックテイキングゲームでの、最初にカードを出すプレイヤーから順番に全員が1枚ずつカードを出し、そこで出したカードの強さを判定し、そこで一番強いカードを出したプレイヤーが、そのカードならびに点数などを獲得することを指します。
またその手順を踏んで獲得したトリックは、"*トリックを取った"(*には数字が入る)という表現が使われます。

カードを最初に出すことを"リード"といいます。"リード"に対してプレイヤーは順番に、手にあるカードから1枚を出していくのですが、基本的に"リード"されたカードと同じスートのものがあれば、それらの中からどれか1枚を出さなくてはなりません。これが"フォロー"といい、たいていのゲームには"フォロー"の義務が発生します。
もし"リード"されたカードと同じスートのカードがない場合は、"フォロー"出来ないので、そのラウンドに指定された切り札スートで"トランプ"するか、別のスートを出してこのトリックの獲得をあきらめる"ディスカード"をするかとなります。
ゲームの内容によっては、"トランプ"が設定されていない場合もあります。この場合は切り札が存在しませんので、"フォロー"以外はすべて"ディスカード"となります。そういうゲームのことを一般的に"ノートランプ"といいます。
("フォロー"が出来るのに、"トランプ"や"ディスカード"を行うことは、"リボーク"といって反則となり、たいていのゲームにおいて罰則があります。気をつけてください。)

順番に1枚ずつ出していったとき、"トランプ"のスートが出ていなければ、"リード"されたスートの中で、1番高いランクのカードを出したプレイヤーが"トリック"をとったことになります。もし"トランプ"スートが出ている場合は、"トランプ"スートの中で一番高いランクのカードを出したプレイヤーとなります。たいていのトリックテイキングゲームの場合、"リード"のスートでも"トランプ"のスートでもない、"ディスカード"のスートはトリックを取ることは出来ません。
トリックをとったプレイヤーは、ルールにしたがってその取った札を処理し、次の1順の"リード"を行います。
最後の1順が終わったときに、そのラウンドの得点を計算して、次のラウンドに移ります。


マナー的なこと:
マナーに関してですが、名古屋EJFにおいては自主性に任せています。おおむねどこでも嫌われることさえしなければいいかと思います。
ただ競技会などに行く場合は、きちっとしたマナーを身につけましょう。


トランプゲームのルール紹介
インターネットで遊ぶトランプゲーム