ミットレール・ヤス
(協力:YUMI、おーた)
ミットレール・ヤス:
Mittlere Jass("Playing Cards 36"/--)
30min. 3players
ミットレール・ヤスとは? 「ミットレール・ヤス」は3人で遊べる優れたゲームです。 最近ニコリに紹介されましたが、スカートより取っ付きがいい、また得点の方法も斬新かつわかりやすいという意味から、最近にわかに人気があります。切り札の扱いが他のゲームと一線を隔しているので、ちょっと他にない魅力が、名古屋EJFのトランプゲーム部隊もナットクのゲーム。とくとお試しあれ。 |
ミットレール・ヤスのルール
人数:
3人
カード:
ノーマルデックから2-5を抜いた36枚
ディール:
反時計まわりに3枚ずつ配りきり
ゲームの基本システム:
ディーラーの右隣から、反時計まわりのマストフォローのトリックテーキングゲームを行う。
カードのランクはナチュラルオーダー(AKQJT9876)。
切り札があるが、このシステムが独特なので後述する。
ゲームの目的:
ゲーム終了後、後述する条件を満たすかどうかで点数を得るか失う。高い得点を得た人の勝ち。
ゲームの回数は特に定められていない。
この条件判断に、カードそれぞれの持つ点数が絡んでくるが、切り札と関連するので後述する。
切り札:
このゲームの切り札決定方法は独特である。切り札についてゲームスタート時には切り札がどのスートになるか(あるいはノートランプゲームになるか)は、ゲームの途中で判明する。
ゲームが進み、フォローできなくなって別のスートのカードが出された瞬間に、その時に出されたスートが、このゲームでの切り札スートとなる。
切り札スートのカードのランクは、Jが最強で、2番目が9となり、残りはナチュラルオーダーに準じる(J9AKT876)。
カードの点数(勝利点とは違うので混同しないこと):
Aは11点、10が10点、K4点、Q3点、J2点。6-9は0点
なおラストトリックを取ると5点。
切り札のJは20点、9は14点の合計157点
切り札が決まらなかった場合(ノートランプ)8が8点となり、合計は同じく157点
切り札に関するマストフォローの例外:
このゲームには切り札に対して独特のルールがある。
>1,切り札以外のスートがリードされた場合、そのスートを持っている場合でも、切り札を出すことができる。
ただし、2人目がこうして切り札を出した場合、3人目がそれより弱い切り札を出すことはできない(それより強い切り札は出すことができる)。
>2,切り札がリードされた場合に、手持ちの切り札がJ一枚きりであった場合、このJは出さなくてもよい。
収支計算:
全トリック終了したら、以下の条件を1,から順番に確認していく。
合致したらその項の得点配分をして1ゲーム終了。
>1,誰かが全トリックを取っている:その人に+2。あとの2人に-1
>2,誰かが1トリックも取れなかった:その人に-2。あとの2人に+1
>3,誰かが100点以上とっている:その人に-2。あとの2人に+1
>4,同じ点数の人が2人いる:その2人に-1。あとの1人に+2
>5,1,から4,のどれにも合致しなければ、点数を比べあって、最高点と最低点の2人に+1点。あとの1人に-2点。
よって、誰かが全トリックを取ったか、誰かが1トリックも取れなかった場合には、カードの点数は何の意味もない。また、誰かが100点以上取っていれば、自分が何点取ったかは何の意味もない。
たいていは全員がいくらかトリックを取ってしまうので、誰かが100点以上取ってしまうか、単なる点数比べになるのが普通。
プレイのコツ:
一般的な作戦は、点数を取ってしまうような手ならなんとか100点以内に収まるようがんばるか、そうでないなら1トリックは最低取るとして、あとはひたすらトリック(または点数)を取らないように逃げ回る。あと、切り札が何かわからない序盤から、9やJはなるべく取らない(人におしつける)よう気をつける。