タイトル 1856
原題タイトル 1856
会社・出版社 Mayfair
デザイナー B.Dixon
プレイ人数 2-6人
対象年齢 --
プレイ時間 240分
難易度(5段階、易1<難5) 5


「1856」は、カナダ東部の鉄道網を舞台にした、会社経営ゲームです。かの有名な「18xx」シリーズの1つですが、このゲームの特徴として、借金のルールとそれに伴う国有鉄道のルールでしょうか?

プレイヤーは初期資金を受け取り、個人会社の購買からゲームが始まります。それを土台にしてゲームを進めていきます。
ゲームのターンは大まかに、ストックラウンドとオペレーションラウンドに分かれています。これはゲームの進行によって、開始時は1回のオペレーションラウンドが3回まで行われることとなります。

ストックラウンドは主に株券の購入と売却からなります。市場から株券を購入し
ますが、会社はゲームの進行具合によって設立できる保有株数が変化して行きます。会社が設立されたら固定株価と資本金が決定しますが、このあたりのバランスが非常に微妙です。また株券を売ると市場に置かれ、株価が下がります。逆に株が売りきれていると、株価が上がるようになっています。全員がパスするまで、ストックラウンドは続きます。

次にオペレーションラウンドは、市場株価順に行動を起こして行きます。会社の社長が、まず路線の敷設を行い、列車の運行と収益の配当を決定し、最後に列車の購買のアクションを行います。
ゲームの進行状況によって、敷設できるタイルが変化して行きますし、駅のマーカーを置いたり、山岳に敷設したりすると会社の資本から出費します。
列車は決められた駅の数だけ一筆書きして、その収益を会社が得ます。その得たお金を株主に配当すれば株価は上がり、会社に仕舞い込めば株価が下がります。このあたりもどちらを選ぶかは、場合によっては重要です。
次に列車の購入です。列車の購入はその会社に対する収益とゲームの進行具合を表します。性能のいい列車は後になるほど登場し、時代遅れの列車はどんどん廃棄になります。はたしてゲームを進行させるかという選択もあります。
また状況やゲームの進行に応じて、個人会社を閉鎖し、その恩恵を受けることも出来ます。

このゲームの大きな特徴は、借金の存在とカナダ国有鉄道の存在です。公共会社は借金をすることが出来ますが、ある段階においてその会社に対して返済を迫られ、返済できない場合はカナダ国有鉄道が資産を買いいれるというアクションがあります。ですがカナダ国有鉄道はこのゲームの主役であり、吸収された公共会社の株が変換された後は、無償で1番性能のいいディーゼル列車を借りられたりできます。

最終的にプレイヤーの誰かが破産するか、銀行の資産が無くなったときにゲームは終了します。その時点でプレイヤーが所持する現金と株券を変換し、最も稼いだプレイヤーが勝ちです。

ゆっくりと腰を落ち着けて遊ぶ、人気のあるゲームです。プレジデントの選択というわけではありませんが、随所に選択に迫られる難しい場面もありますが、それ以上に鉄道会社を運営するというシミュレーティブな内容が、マネジメントゲームファンにも、鉄道ファンにも受けるのだろうと思います。

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1890