タイトル ナイルの氾濫
原題タイトル An den ufern des Nile
会社・出版社 Abacus
デザイナー H.Kann, W.Kuhn
プレイ人数 2-5人
対象年齢 8+
プレイ時間 60分
難易度(5段階、易1<難5) 3
入手難・絶版

「ナイルの氾濫」は、ナイル川の洪水と向かい合いながら、作物を栽培しお金を稼ぐゲームです。

人数に応じて畑の広さを決め、砂漠タイルを良く混ぜます。各プレイヤーは色を決めてその色の駒とマーカー、それに砂漠タイルを持ち、プレイヤーの色の得点駒とオベリスクを得点トラックの対する場所に置きます。残った砂漠タイルからうち3枚を初期状態の畑に置きます。水タイルをよく混ぜて、各プレイヤーに同じ枚数配り、それを見ずに2組の山札とします。

最初にスタートラウンドを行います。各プレイヤーは任意の作物タイルを2枚取り、ボード上の船の上に置き、手番プレイヤーから順番に水タイルを1枚ずつ、川岸より波線をあわせて置きます。その後再び手番プレイヤーから順番に任意の実のを1枚、その後種を1枚畑のどこかに置きます。このとき作物は2枚まで置けますが、同じ種類は置けず、また水タイルがあるとこにも置けません。ゲームは増水から始まります。

通常のラウンドでは得点フェイズがありますが、第1ラウンドは飛ばします。船の上にあるマーカーの色数だけオベリスクを進めます。その後市場にて作物マーカーが満杯になった店に、作物の数とその位置によって得点が配分されます。またダメージを受けた種の分だけ得点を減らします。最後に得点したマーカーを陳列台から船を移します。
次の増渇水フェイズは手番プレイヤーのみ行います。自分の水タイルから2枚を畑の上に置き、作物の上に水タイルが置かれたら、それは船の上に置かれます。砂漠タイルの上に置いたらそれをめくり指示に従います。水タイルを置けなくなったら、渇水状態に移ります。この場合は水タイルを取り除く際にめくり、その指示に従います。これによって再び増水になったり、陳列台の作物にダメージを与えたり、砂漠タイルを置けたりします。
作物耕作は手番プレイヤーから順番に3点のアクションポイントにて行います。置ける畑に手持ちの作物の種をまいたり、自分の植えた種を実にしたり、実になった作物を市場の陳列台に移したり、種や砂漠タイルを購入できます。ただしすでに作物が植えられた畑に種をまく場合は2点かかり、陳列台に並べるには2つ前までに同じ種類が売りに出されていないことが条件です。
これを繰り返し、誰かの得点駒が、船の上の作物の色数だけ前進するオベリスクを追い抜いた時点でゲーム終了で、もっとも高得点のプレイヤーが勝ちます。

洪水を避けながら、果敢に耕作を行うエジプトの農民の苦労が良くわかるゲームです。収穫直前で洪水になってだめになる状況は、稲作やっている人だとしゃれになりません。