タイトル ビッグ・ディール
原題タイトル Big Deal
会社・出版社 Amigo
デザイナー G.Zuckerman, T.Harpaz, R.Wagner, Y.Rotem
プレイ人数 2-6人
対象年齢 12+
プレイ時間 120分
難易度(5段階、易1<難5) 4

「ビッグ・ディール」は、企業を設立し拡張していきます。その過程で他社に干渉し、激しい企業間の競争を繰り広げるゲームです。

最初にボードにリソースベースを組みたて、プレイヤーの人数に応じて、企業の株式カードの枚数とキャッシュカードの枚数を準備します。株式カードとキャッシュカード、それに7枚のゲームオーバーカードをルールにしたがって準備します。
各プレイヤーは5枚ずつカードを手札にします。ゲームオーバーカードを引いたら、その分だけ表にし、5枚になるまで補充します。残りは山札です。
人数に応じて、後の番ほどスタートの所持金が多くなるように、順番に所持金を分配しています。
ゲームボードに有るリソースベースに、対応するリソースタイルをすべてはめ込みます。

手番になったらまず、山札から1枚カードを引きます。ゲームオーバーカードならば、場に公開し、それが7枚目であればゲーム終了になります。
その後、銀行からプレイヤーがプレイしている設立された企業の株式より収入を得ます。株式に書かれた収入額がすべて収入となりますが、手札の株式は収入にはなりません。

続いて以下の中から好きなだけ6回の行動を行えます。
・リソースの購入と売却
4種類のリソースから、1回の手番に3回までリソースの購入および売却が出来ます。リソースの価格はリソースベースにある価格の最も安いものから購入され、最も高い価格に売却されます。この金額は銀行に支払ったり、受け取ったり出来ます。
リソースを買った場合、自分の前に並べて置きます。既に企業に対して使っているリソースとは別に置いておきます。
・株式の購入と売却
銀行にある株式プールから、株式カードを現金がある限り何株でもここを通じて売買できます。それぞれの株式には売買価格が決められています。
・会社の設立
同じ株式カードを2枚以上自分の前にプレイすることで、その株式の企業を設立できます。会社設立の条件として株式カードに書かれた種類のリソースと、そのリソースの必要数が書かれています。同じ企業が複数回設立されることもあります。
・企業変革と閉鎖
手札にある、自分が既に設立した企業の株式カードを追加でプレイできます。この場合は追加のリソースは必要ありません。逆に株式カードを手札に戻すこともできますが、企業を存続させる為には2枚の株式カードを残さなくてはいけません。
また、株式カードをすべて売却し、会社を閉鎖することも出来ます。この場合各株式に対して売買価格+50を得て、株式カードをゲームから除外します。閉鎖した企業が持っていたリソースは自分の持つ他の企業に対して使うか、売却するか、そのままストックで持っておくことが出来ます。
さらに企業を分割することも可能です。この場合分割した際に、2枚以上の株式と対応する組み合わせのリソースを必要とします。
・乗っ取り
他プレイヤーが持つ企業を、その企業の株式を1枚使って乗っ取ることが出来ます。
この場合乗っ取る側が1株あたりの金額を提示し、乗っ取られる側はその金額でいいかどうかを交渉します。乗っ取りに対して合意した場合は、企業を構成する株式1株あたり提示した金額を、乗っ取られる側に手番の終了時までに支払わなければいけません。これが支払えない場合、罰として現金をすべて銀行に支払い、乗っ取りの際にプレイした株式を乗っ取られそうになったプレイヤーに渡します。
乗っ取りに合意できない場合は、乗っ取り側が提示した価格でプレイされた株式を買い取らなくてはいけません。手札に入れるか企業に追加するかを決めます。
乗っ取る側が乗っ取りに成功した場合、その株式の処遇を決められます。手札に残してもよく、新しく自分が企業を設立しても、株式を売却しても構いません。
乗っ取りによって自分が企業を設立したら、特別にその企業に対して収入があります。乗っ取りで株式を売却したら、各株式に対して売買価格+50を得て、株式カードをゲームから除外します。
・キャッシュカードの使用
このカードにて、乗っ取った株式の1株分の支払いに当てるか、他プレイヤーの2人から配当を得られます。いずれの場合も使い捨てです。
乗っ取りの1株分の支払いに当てる場合は、このカードを捨て札にして、乗っ取られた方はかわりにその株式の売買価格を銀行から獲得します。
プレイヤー2人から配当を支払わせる場合は、設立している会社の株式1枚とストックのリソース1枚ごとに、50を手番プレイヤーに支払わせます。

手番の最後に手札が6枚以上になっている場合は、5枚以下になるように調整しなくてはいけません。また3枚ずつのリソースの購入/売却制限に気をつけてください。

7枚目のゲームオーバーカードを引いた場合、ゲームは終了します。直前に引いた株式カードは捨て札にされ、手札と会社のリソース、および株式1枚につき150の価値で現金化します。
もっとも現金を持っていたプレイヤーが勝ちます。

このゲームは仕手戦、株ゴロ、防衛買いなど、ダーティな企業同士の戦いを描いています。ちょっと突破者(by宮崎学)が入っていますかね。