タイトル チーフ・ハーマン・ホリディ・ファンパック
原題タイトル Chief Hermann Holiday Fun Pack
会社・出版社 Cheapass
デザイナー J.Eenest
プレイ人数 2人+
対象年齢 --
プレイ時間 --
難易度(5段階、易1<難5) --

「チーフ・ハーマン・ホリディ・ファンパック」は、ゲームデザインの小さな宝石箱のようなゲーム集です。

サイコロとコインのゲームで、どれもミニゲームとしてはエキサイティングなものです。
"Crash"と"Bogard"は生き残りタイプのバースト系ダイスゲーム、"Flip"は戦略的なサイコロ交換ゲーム、"Dogfight"は大変スキルフルなサイコロ投擲ゲーム、"Pennywise"はボタンメンの元となったコイン交換ゲーム、"Road Trip"は5色のカラーチップををうまく使うすごろくとコイン収集ゲームの融合です。
いずれもちゃんとした装丁ならば、単体で売り出されてもおかしくないレベルです。

カードゲームはトランプを主に使うものがほとんどです。
"Spots"はトランプを使用した5ラウンドのカード交換ゲーム。"El Paso"は役札をうまく使ったカード捨てゲーム、"Hey, Bartender!"はカシノテイストのカード交換ゲーム、"Following Suit"は強さが4すくみのカード捕獲ゲーム。"Last Man Standing"は非常にテンポのいいギャンブルゲームです。"Brain Baseball"は野球の一連のアクションをベースにした不思議なゲームです。
これらはトランプをフル活用することで遊ぶことが出来ます。

ブラフゲームは、簡単な道具だけで行えます。
"Big Dumb Five"は12個の小石を巡るゲーム、"The Lost Pueblo of Doctor Green"は手軽に出来る推理ゲーム、"Candy"はその名の通り飴玉を使い飴玉を食べた数で勝敗が決まります。
不思議な感覚のゲームが多いです。

ボードゲームは、簡単なボードとチーパスらしいルールを用います。
"Galaxy"は宇宙空間にコロニーを建造していくゲーム、"the Celebrated Jumping Frog Game"はレゴで作ったカエルをはじくゲーム、"Stumpy the Cave Boy"はサーカスの中で団長に捕まらないように逃げ回るゲーム、"Tishai"はウィザードという強力な駒がありルークを2つとも捕獲したら勝つという不思議な変形チェスです。
これのどの作品も、個別にタイトルで販売されてもおかしくないと思います。

ペーパー&ペンシルゲームは簡単なワードゲームを紹介しています。
"Strange Words"は単語にある文字をなるべく減らさないように単語を回していく本格ワードゲーム、"WoRDWeRX"は5x5のクロスワードチックなワードゲーム、"Divide and Conquer"は三角形を分割して獲得していくゲームです。

多人数ゲームは本当に多人数で出来ます。
"The Con Game"は100人まで出来るマクロなゲーム。"Love and Marriage"は選択ルールで詐欺のオプションもあるカップリングゲームです。

最後に変形ポーカーの紹介です。
"Rosencrantz & Guildenstern"、"Girl's Best Friend"、"Countdown"、"How Stupid Are You?"、"Night Baseball of the Living Dead"、"Frankenstein"、"Rescue 9-1-1"、 "with Media Crew"、"River of Blood"のルールに、追加ポーカーの役が紹介されています。

また途中に、ゲームコラムも入っています。

このセットは、見た目は非常にちゃちいですが、中に含まれているアイディアはかなりの分量があります。これ1つで数日遊べるだけのゲームが含まれています。
どれもクオリティが高く、ここに含まれる小道具を準備できれば、お勧めできるゲームです。

チップやトランプなどは付いておりません