「クラウン&クラウン」は、タロットカードを用いるフォークロアなファンタジーを行うトリックテイキングゲームとRPGを融合した同人ゲームです。 タロットカードの図案をうまく活用し、共同で物語を作り上げていきます。 各プレイヤーは手札を5枚持ち、キャラクターをあらかじめ作っておきます。 キャラクターは、4つの元素に基づいた影響力を持ち、これらに能力値を割り振ります。 それ以外にも特殊要素を、能力値を消費して獲得します。 また、仮のセッションリーダーを決めます。 リーダーは手札から1枚のカードをリードし、舞台となる状況からストーリーをはじめます。カードが出されたらストーリーは左隣に移ります。 ストーリーリーダーは、ストーリーの内容を吟味した上でカードが必要かを判断し、必要ならカードのプレイを促します。 これに応じて他のプレイヤーはフォローを行うことで、自分のキャラクターが活躍したストーリーの継続を行うことが出来ます。フォローしたら、手札を5枚に戻せます。 フォローされたカードは、新たなリードとして台札として残ってストーリーを進めます。 フォロー出来ない場合はディスカードすることで自分のキャラクターは不利益に働きます。フォロー/ディスカードとも、カードのランクは高ければ高いほどより影響が大きくなります。 アルカナで切り札を行った場合、キャラクターの行動が舞台を変えることが可能になります。 誰かがリードを行った際に、カードプレイを行うことでリアクションを行えます。これはアクション後の行動をストーリーに組み込みます。カードの補充は次に回ってくる手番の終わりになります、 反対にリードを行う直前に、カードプレイを行うことでインターセプトを行えます。これはアクション前の行動をストーリーに組み込みます。カードの補充は次に回ってくる手番の終わりになります、 手札に不満があったり、プレイしたくない場合は、手札を捨てて手番を放棄します。次に手番が回ってきても5枚になるまで補充するだけです。 ゲーム中に戦闘になった場合、フォロー/ディスカードに、ナンバーカードやコートカードの効果、さらにスートに応じた影響力を加えます。この場合、インターセプトやリアクションを用いて戦闘に修正を与えることも可能です。 ダメージは戦闘の結果で与えられるものであり、そのダメージでキャラクターの状態が可変します。なお、アルカナをプレイしたら数字的な判定ではなく、具体的な効果となります。 これを繰り返して、物語を続けていきます。 基本的には、童話や寓話的な物語、または絵画の中の展開であり、メルヘンでエキゾチックな展開を求めています。 ゲームを続けていくうちに、ストーリーリーダーとプレイヤーの格差が変わらなくなっていきます。 癖があるので非常に難しいRPGであり、ロールプレイを鍛えられる内容です。 私が体験したRPGの中で、システムとロールプレイという点においては最難度であり、奥の深さを思い知らされます。 |