タイトル 指輪物語ボードゲーム
原題タイトル Der Herr der Ringe
会社・出版社 Kosmos
デザイナー R.Knizia
プレイ人数 2-5人
対象年齢 10+
プレイ時間 90分
難易度(5段階、易1<難5) 4
2001年文学ゲーム特別賞

「指輪物語ボードゲーム」は、JRRトールキンの同名の小説に登場するホビットとなり、暗黒の支配者であるサウロンにつかまらないように、指輪を滅ぼすことが目的です。

メインボードの暗黒度の、難易度に応じた場所にSauronを置き、マーカーをBeutelsendに置きます。最初はMoriaのボードを使い、イベントリストの一番上、各アクションチャートのスタート地点に置きます。貢献度をあらわすシールドは1から3までを2枚ずつ取り、それ以外のシールドは、残りはハート/太陽/指輪のライフタイルとともに置きます。ホビットカードとイベントタイルの山札をつくり、特殊カードをメインボードの指示にしたがって置き、更にGandalfカードを公開して置きます。キャラクターカードは各プレイヤーに配り、そのキャラクターのコマを暗黒度0に置きます。またFlodoのプレイヤーが指輪を持ち、記録用紙を準備します。

基本的に指輪物語の小説と同じ足跡をたどっていきます。最初はBeutelsendからはじめます。このようにMoria, Helms Klamm, KankrasLauer, Mordorという順番でアドベンチャーボードをクリアしていきます。

基本的にはどのアドベンチャーボードでも、手番が回ってきたら以下の順番で処理します。

1、イベントタイルをめくる。
イベントタイルがめくられると、イベントリストが進行してその指示に従うか、Sauronもしくはホビットたちが暗黒度を変動させるか、手番プレイヤーがめくったマークに対応するマーカーを進めるかになります。中には2枚イベントタイルをめくるものや、ダイスを振ってその指示に従うものがあります。貢献度を獲得する場合、裏向きになっているものはそれを引き、1点の場合はそれぞれ1点がもらえます。

2、手札からカードをプレイする。
手番プレイヤーは2枚までのカードをプレイできますが、2枚使う場合は色が異なるようにしなくてはいけません。1枚ずつ処理され対応するアクションマーカーが進みます。カードをプレイしない場合は、山札から2枚引くか自分のキャラクターをSauronから1マス遠ざける事が出来ます。
最後に、イベントカードとプレイしたカードを捨てて手番が移ります。またプレイヤーは要らないカードを捨てることが可能です。
なお、各アドベンチャーボードにつき1回、指輪の能力を使って、任意のアクションマーカーを進めることが出来ますが、それによってダイスを振ってその効果を適用しなくてはいけません。
各アドベンチャーボードは、イベントリストが最後まで処理されるか、どれかのアクションマーカーが終点まで行ったら、その面は終了します。

各アドベンチャーにて、ハート/太陽/指輪の3枚のライフタイルをそれぞれ獲得できていない場合、足りない1枚につき1マスだけ暗黒度がSauronに近づきます。
またこの時点で最も指輪のライフタイルを持っているキャラクターが指輪を持ちます。そして、ライフタイルをすべて返して、次のアドベンチャーボードに進みます。
アドベンチャーとアドベンチャーの間には安全地帯があり、ここで特殊カードが配られ、その安全地帯の指示に従います。
ホビットカードがなくなったら、使われた特殊カードとGandalfカードを除いて、新たに山札を作ります。

暗黒度において、キャラクターがSauronのいるマスに移動したり追い越した場合は、そのキャラクターの持つカードとライフタイルをすべて捨てます。シールドは持ったままです。
何かを捨てる段階において捨てられなくなった場合に、ゲームから脱落します。指輪を持つキャラクターがゲームから脱落した場合は、ゲームが終了します。

最後のMordorまで行き、メインアクションチャートを終了した後、指輪を破壊する試みのためにダイスを振って、それでもキャラクターが残っていたら指輪を破壊して貢献度を獲得でき、60+シールドのポイントが与えられます。
最後まで行ったものの指輪の破壊が出来なかった場合は、60ポイントが与えられます。
指輪を持つキャラクターが脱落した場合は、そのときのメインアクションチャートに書かれた点数をもらってゲームは終了します。

「指輪物語」がわかっていれば、これほど楽しいゲームもないでしょう。また「指輪物語」がわからなくても、これをきっかけに、同作品に親しむきっかけになり得ます。
スタンドプレイは厳禁です。チームワークが重要で、半分ロールプレイングゲーム(RPG)が混じっています。