| タイトル | でっかい馬鈴薯 |
| 原題タイトル | Dicke Kartoffeln |
| 会社・出版社 | Abacus |
| デザイナー | D.Matthaus, F.Nestel |
| プレイ人数 | 2人-6人 |
| 対象年齢 | 12+ |
| プレイ時間 | 150分 |
| 難易度（5段階、易1<難5） | 4 |
「でっかい馬鈴薯」は、ジャガイモを通じた農作業を行い、トレンドにあったジャガイモを出荷して収益を得るとともに、健全な環境に見合った農業を営みます。
プレイヤーは、農場シート1枚、800DM、それぞれの農地にミミズマーカー3個と太陽マーカー1つを受け取ります。記録用紙が入っているので、筆記用具がこのゲームには必要です。
ジャガイモ市場を中央に置き、表示マーカーを市場の対応する場所に配置し、メッセージカードをよく切り、メッセージスペースに表向きに置きます。これがゲームの開始時点でのメッセージです。
1つの農地にはミミズは最大5匹までいられます。ミミズがまったくいない農地では一切収穫できません。また1つの農地には太陽マーカーは最大3つまで置かれえますが、化学肥料や農薬がまかれた農地には太陽マーカーは存在できません。
プレイヤーは500マルク単位で借金が出来ます。12ヶ月終了した時点で、借金にには20%の利子が発生し、銀行に支払わなくてはいけません。
1年は12ラウンドに分かれていて、1ヶ月に対応します。全員がその月を終わらせるまで、次の月（次のラウンド）には進めません。
月の経過は以下のとおりで、これをゲーム終了の年数まで繰り返します。
・1ヶ月目：堆肥の使用
プレイヤーは好きなだけ、ミミズを農地から1番の堆肥ボックスに、ミミズの数に関係なく農地1つごとに100DMで移動できます。堆肥のミミズは10ヶ月目で倍になって帰ってきます。
・2ヶ月目：耕作と種蒔き
農地は40DMで耕作カードを買うことで耕作したことになり、ミミズ/太陽/ドクロマーカーはこの耕作カードの上に置かれます。種袋を買って、農地に置くことで種蒔きをしたことになります。各プレイヤーは、どの農地にどのジャガイモの種を植えるかを、秘密裏に記録用紙に書き込みます。全員が書きこんだ後で、必要な種袋を受け取り、通常価格を支払います。 1つの農地には1つの種類しか植えられません。
・3ヶ月目：化学肥料と農薬
化学肥料を、どの農地にまくかを秘密裏に記録用紙に書き込みます。ドクロマークが置かれた農地には化学肥料が2つ必要になります。化学肥料は1つにつき100DMかかります。またメッセージカードにて虫害が発生した場合、100DMで農薬を農地にまきます。
・4ヶ月目：太陽マーカー
農地に農薬/化学肥料/ドクロが置かれていない農地に、健全な農地として太陽マーカーが1つ置かれます（最大3個）。ただしミミズがいなかったり、農薬/化学肥料がまかれた農地からは太陽マーカーをすべて除去します。
・5ヶ月目：メッセージ
公開されているメッセージカードに対して、ダイスを振って指示されたメッセージの内容が実行されます。
・6ヶ月目：収穫と売却益
それぞれの農地にて、植えたジャガイモの種類、ミミズの数と肥料から割り出された数のジャガイモを収穫できます。メッセージによって収穫数が変動する場合もあります。収穫後に売却量を秘密裏に記録用紙に書き込み、ジャガイモを売ることになる農地1つにつき100DMかかります。なおこの時点で3個太陽マーカーが置かれた農地からは”有機栽培もの”が収穫できます。
・7ヶ月目：価格と需要の決定
売却量によって、需要による価格が変動します。以前の量と今回の量の差によって価格が変動します。売却が1つもないジャガイモは、需要が0となります。
・8ヶ月目：売却
価格が変動された後、各プレイヤーは記録用紙に売却益を計算し、実際にジャガイモを売却してその額を銀行より受け取ります。
・9ヶ月目：土壌の変化
化学肥料/農薬を使った農場にはドクロマーカーが置かれます。ドクロマーカーは化学肥料/農薬が置かれていない農地からは取り除きます。休耕地にミミズがいれば、ミミズを1匹増やします（最大5匹）。種/農薬/化学肥料の置かれている農地からはミミズを1匹減らします。
それが終わったら太陽/ドクロ/ミミズ以外のマーカーを取り除き、耕作カードは山札に戻されます。
・10ヶ月目：堆肥の使用 2番目の堆肥ボックスのミミズを、銀行に60DMで売ったり、農地1つあたり100DMで農地に移したり出来ます。またプレイヤー間で取引が出来ます。このラウンドで2番目の堆肥ボックスにいるミミズをすべて何とかしなくてはいけません。
・11ヶ月目：堆肥の移動
1番目の堆肥ボックスにいるミミズを倍にして、2番目の堆肥ボックスに移します。
・12ヶ月目：借金返済
借金をしたプレイヤーは20%の利子を、銀行に支払います。
事前に決めたある年数をプレイしたらゲーム終了です。
このゲームには2種類の勝者がします。もっともお金持ちのプレイヤーから順に「経済順位」、豊かな農場を持っていたプレイヤーから順に「環境順位」がつきます。
これらの順位を点数化し、もっとも点数の高いプレイヤーの勝ちです。
実際に農業のつらさがわかります。人によってはミミズ商人になりますねえ。
