「フィレンツェの匠」は、ルネサンス期の名門貴族となって、自らの持つ敷地内を美しい空間にして、名声を高めていくゲームです。 各プレイヤーは、プレイヤーボードと自分の色のマーカーと資本金3500を持ち、ポイントトラックの0のところに自分の駒を置きます。また各プレイヤーには人物カードを4枚配り、そのうち3枚を手札として持ちます。残りは山札にします。 森、湖、公園、手品師、建築家、名声カード、スカウトカードはフェイズAで使用し、建物、権利タイル、人物カード、ボーナスカードはフェイズBで使用します。カードはスカウトカードを除き裏向けにして、権利タイルは人数より1枚だけ少なくします。 最初にフェイズAの入札が行われます。 基本価格は200で100単位で競り上げていきます。競りはそのフェイズにまだ獲得していないプレイヤーのみが参加でき、落札したらそのものの上にマーカーを置きます。競りを開始したプレイヤーが落札しなかった場合はそのプレイヤーからもう一度競りを行い、落札した場合はそのプレイヤーの隣から順番に落札していないプレイヤーから始めます。 森や湖や公園は敷地に配置し、人物によっては作品ポイントを上昇させ、また複数置くことで名声ポイントも獲得できます。手品師はこの敷地内で完成させた作品に対して名声ポイントを与えます。建築家はこれ以降の建設に対してコストを削減したり、土地を有効活用できたりします。名声カードはここに書かれた条件に当てはまった場合、名声ポイントを獲得できるようになります。スカウトカードはプレイヤーの持つ人物カードを引っ張ってくることが出来ます。 次にフェイズBの各プレイヤーのプレイがあります。 アクションには作品の完成、建設、ボーナスカードを引く、人物を招待、権利を与えるの中から2回のアクションが出来ますが、人物の招待と権利を与えるはフェイズBの手番では1回しか出来ません。 作品の完成は手札の人物カードを1枚使い、その人物とプレイヤーの敷地の状態などによって作品ポイントが決まります。なおラウンドによって、最低作品ポイントが決まっていて、各ラウンド最高の作品ポイントに対して名声ポイントが3点与えられます。作品ポイントからはお金が支払われますが、200につき名声ポイント1ポイントに交換することが出来ます。 建設は決められた建設費を支払い、自分の敷地に建物を建て、名声ポイントを3点得ます。またこれによってこれ以降の作品ポイントを上昇させることも出来ます。一種類の建物は同じ敷地内に1つしか建てられず、ストックにないものは建てられません。また建築家を2人擁してないと、建物同士隣接が出来ません。 人物の招待は、銀行に300払って人物カードを上から5枚見てうち1枚を選び、獲得します。 権利を与えるは銀行に300払うことによって獲得できます。これらを獲得することによって作品ポイントの上昇を図ることが出来ます。種類は3種類あり、1人1つしか持てません。 ボーナスカードは、銀行に300払ってカードを上から5枚見てうち1枚を選びます。獲得したボーナスカードは作品を完成させるときに何枚でもプレイし、作品ポイントを上昇させることができます。このカードは使い捨てです。 資金不足の場合、名声ポイント1を失うごとに、100のお金がもらえます。 ラウンドの終わりに、もっとも作品ポイントが高いプレイヤーに対して名声ポイントが3点入ります。 次のラウンドは最初のプレイヤーの隣のプレイヤーからです。 7ラウンド行い、名声カードの条件を満たしたプレイヤーはその分だけ名声カードをもらいます。 最も名声ポイントが高いプレイヤーがゲームに勝ちます。 競りと計画という、2つの相反する要素が含まれています。作品ポイントを名声ポイントに交換しますが、どれぐらいのお金が今後いるのかで交換する度合いも変わってくるでしょう。広いようで狭い敷地を有効活用できたプレイヤーが有利にゲームを進めるゲームです。 |