タイトル ジェノバの商人
原題タイトル Die Handler von Genoa
会社・出版社 alea
デザイナー R.Dorn
プレイ人数 2人−5人
対象年齢 12+
プレイ時間 120分
難易度(5段階、易1<難5) 4
2001年3位

「ジェノバの商人」は、権利書、伝達、物流などの商取引を他プレイヤーと協力しながら巧みに行ない、もっとも多くの財をなすことを目指します。

始めに、該当するコンテナの書かれた倉庫にその色の資材をすべて置きます。そして特殊タイル5種類と、所有マーカー、さらによく切った4種類のそれぞれのカードを対応する置き場にすべて置きます。その中から4種類のカードを1枚ずつと資金130を各プレイヤーは受け取ります。残りは銀行になります。
スタートプレイヤーはスタートプレイヤーマーカー、5個の商人マーカー、8面ダイス2個を持ち、ラウンドマーカーはスタート地点に置きます。

スタートプレイヤーから順番にゲームを進めます。全員が手番を行なったらラウンドマーカーが1つ進みます。

1、商人マーカーの登場
手番プレイヤーはサイコロを振って、商人マーカーのスタート地点を決めます。このとき、中央の市場からスタートする場合は、ラウンドマーカーが自動的に1つ進みます。

2、商人マーカーの進行
手番プレイヤーは最初に、現在の建物に対しての行動を実行するか、他プレイヤーの希望があれば、オファーを受けてその権利を売ることが出来ます。各プレイヤーは特殊タイルの追加アクションがない限り、1人の手番で1回しか行動を取ることが出来ません。この場合1人でも希望がある場合は、行動を行なわなくてはいけません。なお希望があっても自分でその権利を行使することが出来ます。
商人のいる現在の位置が終わったら、どこの建物に向かうかで他プレイヤーから先ほどと同じようにオファーを受けて権利を売ることが出来ます。もちろん自分が決めても構いません。
これらのオファーには、現金、タイル、カード、商品などを提示できます。この商人マーカーは1個ずつ通り道に置いていきます。商人マーカーは一度通った場所には再び進行することは出来ません。

3、アクション
商人マーカーにて進行した建物にて、手番プレイヤーおよび手番プレイヤーから行動を買い取ったプレイヤーが行動を行なえます。原則的に1人のプレイヤーは1つの建物で1回しか行動を行なうことが出来ません。商人マーカーの進行した順番に行動を解決します。

4、タイルとカード
建物には、カードを得られる場所とタイルを得られる場所があります。また取引の際、その場所の権利の代わりに商品を届けることで収益を得ます。
ギルドホールでは大取引カードを1枚、市役所では小取引カードを2枚もらえます。取引カードには建物と商品と収益が書かれていて、その建物で行動の代わりに収益を得られます。大取引は邸宅が目的地になり3つの商品が必要ですが、小さい取引よりも収益は大きくなります。
郵便局には手紙カードを2枚もらえます。手紙は、商人マーカーでその2つの建物が接続すれば収益が得られます。
邸宅には特権カードを1枚もらえます。特権カードは建物の名前が書いてあり、隣接する建物の特権カードを持っていれば、ゲーム終了時により大きな収益が得られます。
大聖堂では所有マーカーを2つ獲得します。所有マーカーは手番終了時に商人マーカーの進んだ通路に隣接するに建物に置かれます。これによりその建物の行動を行なうときと、ゲーム終了時に収益があります。
停車場では車輪タイルを1つ獲得します。車輪は最初のサイコロを振らず、任意の場所からの商人マーカーを動かすことが出来ます。
公園では大木タイルを獲得できます。大木は1枚につき追加の行動を1回行なうことが出来ます。
港では?ボックスタイルを獲得できます。?ボックスは自分の行動時に任意の商品1つの代わりになります。
宮殿では建物アクションタイルを獲得できます。建物アクションは自分の所有マーカーの置かれた場所に対して収益を得ます。
食堂では1:1タイルを得られます。これは自分の持つ商品を任意の商品として取引が出来るようになります。

このように手番を繰り返し、ラウンドマーカーが人数に応じた終了のマスまで進み、手番が一巡した時点で、所有マーカーと邸宅カードの決算をした後、もっともお金を持っていたプレイヤーが勝ちます。

かなり厳しい交渉ゲームですが、財産を得るパターンが幾ルートかあるので、それらをうまく見つけることが重要です。お互いに利のある交渉に心掛けないと走られる危険性もあります。