「エウロパ」は、第2次世界大戦終了後のヨーロッパからはじめ、ヨーロッパ各国のEU統合を目指すゲームです。 各プレイヤーは政治力を20ポイント、選挙人駒を2つ持ってゲームをはじめます。 このゲームでは4ラウンドで行われ、各ラウンドはそれぞれフェーズに分かれます。 このゲームは各ラウンド、政治力の順に行動します。その後政治力10点ごとに1人の選挙人駒を新しく受け取ります。ここで選挙にかけられる順番が決められます。ここに出てくる国はEUに加盟する可能性がある民主制国家です。この順番はプレイヤーがどの国に介入するかを決める重要な要素になります。なお2ラウンド目と3ラウンド目には新たな候補となる国家が追加されます。これを受けて選挙人を配置していきます。プレイヤーは手持ちの半分の選挙人を、任意の国家に好きなだけ配置していきますが、候補になっていない国家には配置することは出来ません。また2ラウンド以降は、EU加盟国に隣接していない国家にも配置できません。これを順番に繰り返していきます。 選挙人の配置が終わったら、選挙の順番に応じて解決してきます。選挙人駒が置かれていない国家や、ナショナリズムより少ない駒数しか置かれていない国家は、EUに参加することはありません。ナショナリズムよりも多い駒数がある場合、プレイヤー3人までの連立を持ちかける交渉が行われ、それに対してプレイヤーの回答が示されます。連立に参加しその選挙に勝利すれば、勝利点とその国と参加プレイヤー数に応じた政治力がもらえます。交渉がうまく行かなかった場合、やはりナショナリズムを崩すことは出来ません。 3ラウンド以降は民族紛争が起こります。もしEUに参加していない国家には不穏常態や戦争状態になることもあります。紛争が起こっている国家に対して、どれだけの選挙人を大使として送るかを各プレイヤーが決めますが、紛争解決に携わった各プレイヤーの駒の数において、紛争の解決した場合にボーナス、未解決に終わった場合はペナルティがあります。また紛争が未解決に終わった場合、それらの駒の行き先を決めることにもなります。紛争によって、ナショナリズムは通常よりも大きくなります。また戦争状態を放置しておくことは、戦争の火種をばら撒く結果となります。 4ラウンド終了し、もっとも政治力の高いプレイヤーにボーナス点が与えられた後、一番点数の高いプレイヤーが勝利します。 このゲームにおいて妙にリアリティがありますが、実際のヨーロッパの国政を忠実にあらわしたゲームであるといえます。このゲームには投票や交渉の概念もあり、なかなか手応えのあるゲームであるといえます。 |