タイトル フィルシー・リッチ
原題タイトル Filthy rich
会社・出版社 Wizards of the coast
デザイナー Richard Garfield
プレイ人数 3人−6人
対象年齢 14+
プレイ時間 60分
難易度(5段階、易1<難5) 3
入手難・絶版

「フィルシー・リッチ」は、広告業界をこのゲーム独自のコンポーネントでうまく表現したボードゲームです。
プレイヤーは基本的に商売になる看板を立てて、その収益を儲ける事を目指します。
このゲームはいわゆるトレーディングカードのバインダーを活用していて、ページの概念により、看板が隠されたり、10面体を振る数が変わったります。

最初に10ドルの資金と、カードが5枚配られます。
手番にはまず、所持金を払って贅沢品を買う事が出来ます。このゲームの勝利条件は、この贅沢品を3つ集めることです。

その次に、手番に2枚のカードを使うことが出来ます。このカードには、ビジネスカード、アクションカード、資金カードなどがあります。また単に捨て札にすることによって、1ドルを得ることもできます。
ビジネスのカードは、現在のフィールドに看板が掲示可能なスペースがあれば、ランニングコストを払って掲示できます。看板にも特殊能力があるものもあり、また税金や収益が書かれています。
なお、看板を立てることによって、他プレイヤーの看板を隠してしまった場合、そのプレイヤーに保証金を払います。
また、アクションカードはゲームの進行を左右し、また資金カードはローンなどを行うカードです。

2枚カードを使うか捨てるかしたら、現在のフィールドにしたがってビジネスダイスを決まった数だけ振ります。出た目の位置にある看板に対して、その看板における収益が支払われますが、0の目を振ってしまうと、プレイヤーは看板と贅沢品の税金を払わなくては行けません。税金が払えない場合は看板を売る必要があります。
最後にフィールドを決めるためにサイコロを振り、ページを決めます。

アクションカードで債務が払えなかったり、税金で看板を売っても払いきれなくなった場合、ゲームから抜けます。いち早く贅沢品を3つ買うことが出来たらプレイヤーが、このゲーム勝者です。

とにかくコンポーネントをうまく活用したゲームで、アイディアものだと思います。ゲームのほうはビジネスゲームでありながら、看板の遮蔽などシビアな部分と、ビジネスダイスというある意味福引的な要素があるので、思ったよりもライトなビジネスの雰囲気が楽しめます。