タイトル グラナダ
原題タイトル Granada
会社・出版社 Avalanche
デザイナー R.Markham
プレイ人数 2人
対象年齢 8+
プレイ時間 120分
難易度(5段階、易1<難5) 4


「グラナダ」は、レコンキスタをテーマにしたイスラム教徒とキリスト教徒の戦いをテーマにしたゲームです。

ゲームの開始となる年に年マーカーとシーズンマーカーを置きます。
ムーア側のプレイヤーは、指揮官、6つのジャンド騎兵、12の歩兵を受け取ります。
スペイン側のプレイヤーは、指揮官、1つの大砲、6つの歩兵、2つのスペイン騎兵、5つのサンチャゴ騎兵、2つのカラトラバ騎兵、2つのアルカンタラ騎兵を受け取ります。
ムーア側からグラナダ領内に部隊を配置し、その後スペインが領内に部隊を配置していきます。スペイン側が最初に活性化される数を決定します。

ゲームはキャンペーンシーズンと冬季休戦の2つのターンを繰り返します。

・キャンペーンシーズン
キャンペーンシーズンでは以下の流れによります。

1、スペイン側の指揮
スペイン側プレイヤーは、指揮表にてダイスを振ってその結果を適用するか、1つの指揮官または1つの部隊を活性化するか決めます。
指揮表の効果を適用すると、複数の指揮官や部隊を活性化させられますが、相手プレイヤーの指揮官や部隊も活性化することもあり、また結果によっては活性化しない場合もあります。

2、スペイン側のアクション
指揮によって出された結果を適用し、部隊を活性化させ移動フェイズになります。
また任意のスペイン船を移動できます。
移動フェイズ後にムーア側は、予備軍フェイズとして、予備軍として置いておいた指揮官のみ移動が出来ます。
この後、スペイン軍部隊とムーア軍部隊およびムーア軍の城が、同じエリアに存在する場合は戦闘フェイズが行われます。戦闘は大砲、地上戦、海戦の順番で解決されます。

3、ムーア側の指揮
ムーア側プレイヤーは、指揮表にてダイスを振ってその結果を適用するか、指揮官や部隊を活性化するか決めます。

4、ムーア側のアクション
指揮によって出された結果を適用し、部隊を活性化させ移動フェイズになります。
また任意のオスマン船を移動できます。
移動フェイズ後にスペイン側は、予備軍フェイズとして、予備軍として置いておいた指揮官のみ移動が出来ます。
この後、ムーア軍部隊とスペイン軍部隊が、同じエリアに存在する場合は戦闘フェイズが行われます。戦闘は奇襲、地上戦、海戦の順番で解決されます。

移動:
移動においては、各ユニットに応じた移動力になり、軍団とする場合はもっとも低い移動力になります。
各指揮官は定められた数の部隊しか指揮できません。
城のあるエリアでは、城の中と外では異なるエリアとみなします。

予備軍:
指揮官を部隊と一緒に移動させる代わりに、予備軍として配置することが出来ます。
予備軍が移動フェイズに移動し敵エリアに進軍したら、援軍の戦闘とみなされ相手の戦闘フェイズで解決されます。
ただし予備軍フェイズで移動しなかった予備軍は、予備軍の状態を失います。

戦闘:
戦闘に参加する部隊は、指揮官の能力を修正として加え、攻撃力別に分けられます。
1ラウンド目は最初に防御側のプレイヤーが、部隊ごとに判定していき攻撃力以下なら命中します。結果に応じて解決します。次いで攻撃側のプレイヤーが、部隊ごとに判定していき攻撃力以下なら命中します。結果に応じて解決します。
防御側が戦闘を続けるかどうか決めることが出来ます。もし城にいる場合は退却できません。2ラウンド目以降は同時に解決し、戦闘のラウンドを繰り替えします。
退却:退却する場合は敵部隊のいない、かつ敵部隊の移動元ではないエリアに退却することが出来ます。退却先が無くても自軍の城があれば城に逃げ込むことも可能です。なお、敵部隊が1つしかないエリアに対して1ラウンド限りの戦闘で勝てば退却できます。
城:城にいる場合は城の攻撃力の修正を加え、大砲を持っている場合は2回撃つことが出来ます。城攻めの際にスペイン側のプレイヤーは城壁の破壊を試みることが可能です。
なおムーア側が奇襲に成功していれば相手側は大砲を使うことが出来ません。
その他戦闘には、大勝利、侵略などの効果を与えることが可能です。

海:
船は活性化させる必要はありません。
ただし、港に入るときや、港を封鎖する場合、相手の船から妨害を受ける場合は止まります。妨害を試みる場合に妨害される船の数を修正に加えて判定します。妨害をされた場合は1ラウンドの戦闘を行います。
海戦はサイコロ勝負で先攻権を競います。
スペイン船が港を封鎖する場合、その港に出入りしようとする船を自動的に妨害を行えます。
ムーア船は1回分の活性化にて3個までの部隊を港から港へ移動できます。

・冬季休戦
1年のキャンペーンシーズンが終わったら、冬季休戦があります。
スペイン側から先に、指揮官を城のあるエリアに撤退させ再配置します。この時撤退が出来ない部隊は全滅します。
その後、城の支配を確認し、ポイントを確認します。
最後に援軍表の判定に応じて、プレイヤーがそれぞれ援軍を受け取ります。

最終的に勝敗は以下の結果によります。
年の初めにスペイン側のプレイヤーが、攻撃力が3と4のムーアの城をすべて支配したらスペイン側の勝利です。
ムーア側がコルドバとロルカを支配したら、ムーア側の勝利です。
1492年にスペイン側がすべての港とグラナダを支配していたらスペイン側の勝利で、そうでなければムーア側の勝利です。

さまざまな特殊効果がありますが、それほど難しくないゲームかと思います。
挑戦しがいはあるかもしれません。

他のサイト:
The table game which plays happilyでの紹介