「ハンニバル」は、ローマとカルタゴの第2次ポエニ戦争を舞台としたウォーゲームです。このゲームでは将軍率いる軍勢を操り、相手国を破ることが目的です。 ゲームはBC218年から始まります。ローマ軍とカルタゴ軍、ならびに部族を初期配置し、戦闘カードと戦略カードをよく切って、それぞれ山札を作ります。 このゲームは毎ラウンド決められた行動を行います。またどのような場合でも原則的にカルタゴが先に動きます。 最初に、双方のプレイヤーとも増援が行われます。ここでカルタゴ側は解任された将軍を復帰させ、ローマ軍は執政官の指名が行われます。 次に、現在のターンに応じて戦略カードを各プレイヤーが何枚か受け取ります。これらは軍隊の行動させる作戦カードと、史実に基づいたイベントカードがあります。 この後、戦略カードを1枚プレイすることによって、どちらが先攻かを決定する。双方の戦略カードが無くなるまで交互にプレイします。 戦略カードによる将軍の移動は基本的に4移動力あり、これには10ユニットまで、敵と接触しない限り一緒に移動できます。また階級による司令官ルールにより主従関係はともに行動出来たりします。海軍スペースを使えば艦船のカードを使って移動出来ます。 さらに相手の移動中に自分の軍勢を使って、相手の移動を迎撃を試みることができます。 相手の軍勢のいるマスに入ると、移動は終了し戦闘です。双方とも戦闘カードを引きますが、将軍の能力や軍勢のユニット数、その他迎撃効果や戦闘状況によって引ける枚数は変化します。攻撃側が最初にカードをプレイし、それに対して防御側がカードをプレイするという形でカードを出しつづけます。また防御側も反撃に成功すると攻守交代が行われます。どちらかがカードを出せなくなった時点で、その軍勢の負けとなり、戦闘は終了します。その結果で退却表による撤退が行われ、軍勢の被害が判明します。 また、作戦カードのプレイによって、勝利ポイントに関わる国家支配を行うことが出来ます。これが領土として機能します。これによって敵の行軍を制限したりすることが出来ます。 一連の行軍や戦闘が終わった後、消耗表にて軍勢の消耗を判定します。消耗を受けるのは国家支配を受けていない場所にある軍隊は対象になり、また山道の行軍も適応されます。 この後、国家支配におけるのポイントを比べあい、その数だけ負けているほうは国家支配を失います。最終ターンに国家のポイントが多いか、取り去るだけの国家支配がない場合はゲーム終了になり、国家ポイントの多いプレイヤーの勝ちです。またローマはハンニバルを倒すかカルタゴの占拠で勝ち、カルタゴ軍はローマの占拠またはイタリア全土を支配したら勝ちます。 非常に緻密に作られたゲームです。個人的にはカルタゴゾウさん部隊が非常にワイルドでいいんですが、暴れるのが珠に傷です。 |