1995年3位 「ハイ・ソサエティ」はシビアな買い物を楽しむ、競り系のゲームです。残念ながら絶版ゲームになっていますが、いかにもゲーム臭いといったゲームです。 このゲームの根幹は何と言っても”競り”です。各プレイヤー金額が定められた小切手カードを持って始めます。競りに掛けられた上流階級の品物を競り落としていきますが、小切手では両替が効かず、もちろんおつりも期待できません。普通の競りゲームのそれとは違って、知らず知らずのうちに財力を使ってしまうことがあります。 中にはペナルティカードが出てくる場合もあり、最初にパスしたプレイヤーがこれを引き取ることになります。必要なカードを獲得し、ペナルティカードをむやみに引き取らないような小切手管理も、このゲームの場合は案外必要です。 終了カードがすべてめくられた時点で終了しますが、ここでもこのゲームの厳しさが如実に現れます。この時点で一番所持金の少ないプレイヤーは足きりされて失格し、残ったプレイヤーで一番ポイントを稼いだプレやーが勝ちます。 各プレイヤーの使った小切手をしっかりカウンティングして、さらに余計な場所では小切手を節約しつつポイントカードを競り落とすという、通常の競りゲーム以上のクレバーさが必要になってきます。コンパクトながら競りゲームの面白さと厳しさが凝縮されたゲームだと思います。 |
旧版 Ravensburger 新版 uberplay 別版、珍獣動物園 |