「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」は、盤上で世界史を追って行こうとする、壮大なボードゲームにです。 ゲームは、時代ごとにエポックという単位によって分けられます。 各エポックとも、プレイヤーはどこかの帝国を指揮することになります。プレイヤーは各種類1枚ずつのイベントカードを持って、第1エポックのエジプト、メソポタミア、バビロニア、殷、ペルシア、インダスから始めます。 毎エポックごとに、点数の低いプレイヤーから順番に帝国カードを引いて、もしその帝国をこのターンに行いたいのであればそれを選び、やりたくないのであれば他プレイヤーに渡すことになります。帝国の力の差は時代ごとに歴然としており、ローマ帝国やモンゴルの影響力は歴然としています。 次に順番がきた帝国から発祥地に駒を置いてそれまであった他国の駒を取り除きます(首都がある場合は、首都マーカーも置きます)。次に隣接するエリアに対して、その駒の数だけ戦争を仕掛けることが出来ます。侵略側は2個、防衛側が1個のサイコロを振って、勝った方がほうが負けた側の駒を1個取り除きます。 エリアには山岳や森林などがあり、そこに踏み入る場合は防御側に有利になります。またここぞというところで、イベントカードを使ったり出来ます。盤上には鉱物資源が取れるところがあり、これらを2つ取るごとにモニュメントを建設できます。 すべての駒の移動が終わったときに、そのプレイヤーの持つ帝国は点数を得ます。区域に足を伸ばしていたら、その区域の得点を得られます(これは過半数のエリアを取る優勢で2倍、独占で3倍になります)。さらに首都や都市、またモニュメントがあれば、その分の点数を得られます。 このようにしてエポック7のドイツまで行い、いちばん勝利点を獲得したプレイヤーが勝ちます。 どの帝国を担当するかと、先頭時のダイス運が決め手となります。なるべく駒を散らして、様々な区域で点数を取れるように考えて、侵略していく必要もあります。スケールのデカさと歴史的興味を併せ持った、壮大なゲームといえそうです。 |
旧版ヒストリー・オブ・ザ・ワールド 新生アヴァロンヒル版 |