タイトル インペリウム
原題タイトル Imperium
会社・出版社 GDW, Command magazine JP
デザイナー M.Miller
プレイ人数 2人+
対象年齢 12+
プレイ時間 180分
難易度(5段階、易1<難5) 5

「インペリウム」は、宇宙に進出した地球連邦が、宇宙に広大な版図を擁する帝国と接触し、地球連邦と帝国の間の戦争を舞台にしたウォーゲームです。

最初にユニットを切り離し、地球連邦と帝国軍はともに指定されたワールドマーカーを惑星に配置し、各自の兵力をワールドに展開していき、セットアップを完了していきます。

地球連邦が先に手番を行います。
基本的には、各プレイヤーの手番は以下のフェイズを繰り返します。

1、生産フェイズ
プレイヤーはワールドの支配状況に応じた収入を得ます。その後整備不良を起こしている艦船の修理費支払い/修理チェックを行い、また艦船の新造を行います。
帝国側は艦船を新造するためには直訴を行い許可を受けなくてはいけません。またこの時に帝国側はイベントのチェックを行います。

2、第1移動フェイズ
スタック(艦船の集まり)ごとに艦船のタイプによって、亜空間移動かハイパースペースジャンプを行えます。
亜空間移動の場合は1ターンに1ヘクス移動となります。
ハイパースペースジャンプは、ジャンプルートを用い恒星ヘクスから恒星ヘクスへ直接移動できます。その制限は戦闘ユニットでない場合を除き相手のユニットがいる恒星ヘクスまにて移動を終了させます。
艦船のスタックによって移動できる方法が異なります。

3、第1戦闘フェイズ
戦闘では艦隊戦のルールと、降下戦のルールに分かれます。
艦隊戦のルールは、帝国側が優勢な遠距離向けの誘導ミサイル、地球連邦が優勢な近距離向けのビーム兵器の2種類が有ります。
・艦隊戦:戦闘する側が最初に距離を決め、戦闘に参加する艦船ごとにマッチアップを確定させていきます。艦船の多いほうの余りは他艦船の支援に回すか、戦闘に参加しないでおくことが出来ます。整備不良の艦船は本来の戦闘能力が低下します。
兵器と火力を照らし合わせた表を用い、サイコロを振って損害の判定を行います。このときに状況によって様々な攻撃オプションを用いることが出来ます。
基本的に退却するか、全滅した場合に戦闘は終わります。
・降下戦:艦隊戦が終了した時点で、その惑星の制圧を試みることが出来ます。このとき宇宙にいる艦船は地表に爆撃し効果を判定します。
その後、降下する降下兵に対して惑星地表にあるユニットが対空砲火を行い結果を判定します。このとき降下兵が既にいない場合は降下戦を行うことが出来ません。
最後に地表にあるユニットと降下したユニットをマッチアップを確定させていき、戦闘力を照らし合わせた表を用い、サイコロを振って損害の判定を行います。これも全滅するまで行い兵力が残ったほうがその惑星を制圧します。

4、相手側のリアクションフェイズ
手番ではない側は、限られたスタックのみ移動と戦闘を行えます。
移動と戦闘はルールに則って行なわれます。

5、第2移動フェイズ
6、第2戦闘フェイズ
それぞれの第1フェイズと同じように、移動を行い、その後戦闘を行なえます。
これらはルールに則って行なわれます。

基本的にお互いの勝利条件を満たしたほうがゲームに勝ちます。
なおキャンペーンゲームでは、会戦と会戦の間に停戦が行なわれます。
この間に復員が行なわれ、ワールドの保持の判定が行なわれます。
たとえ停戦中でも軍備の管理は行なわれ、再編成が行なわれます。

帝国軍は皇帝のイベントや直訴次第で、これらのものに翻弄されることになるでしょう。
地球連邦は地道に増強していき、戦闘が長引いただけ勝機が見えてきます。
じっくり出来るゲームで、発売から20年以上たった今でも愛好者が大勢います。