タイトル クレムリン
原題タイトル Kremlin
会社・出版社 Avalon Hill, Fata Morgana
デザイナー U.Hostettler
プレイ人数 2-6人
対象年齢 12+
プレイ時間 120分
難易度(5段階、易1<難5) 4
1987年ノミネート
絶版

「クレムリン」は、旧ソビエト政局内の階級闘争を舞台にしたゲームです。職務とストレスポイント(SP)との戦いです。

プレイヤーは、はじめに影響ポイントシートと派閥マーカーを持ちます。ボード上にあるポストに年齢順に政治家を配置していきます。書記長が1番上にあり、次に第1レベルの役職、その下に第2レベルの役職があります。
さいころは20面体を使います。

ゲームのはじめにプレイヤーは、ひそかに26人いる政治家に対して、10から順番に割り当てますが、ゲーム開始時の書記長にはこれを割り振ることができません。このポイントは宣言したらプレイヤーのマーカーであらわし、この影響力がもっとも大きいプレイヤーがその政治家を操ることができます。
手順はフェイズごとに解決されます。

最初は治療フェイズから始まります。何らかの形で病気マーカーを置かれている政治家は自主的に療養所に行くことができますが、このターンこの政治家は職務を行うことができません。療養所に行っていない執務を持つ政治家はこのフェイズで1点のSP(書記長は療養所にいてもつきます)、嫌疑がかけられている場合はさらに1つSPがつきます。

次にKGB長官(KGB長官が職務にいない場合は代行されます。)は、政治局員の誰かの追放を試みることができます。さいころを1個振ってその役職の追放値以上が出た場合、その政治局員は失脚しシベリアに送られます。これは失敗するまで何回でも行うことができますが、成功しても1点、失敗すると3点のSPがつきます。シベリアに送られた場合は、嫌疑マーカーと影響力ポイントはなくなります。

次に国防大臣(国防大臣が職務にいない場合は代行されます。)は、スパイ調査を試みるために、嫌疑マーカーが載っている政治局員の誰かに対して投票にかけることできます。役職の投票順にて投票され、投票した政治局員で2人以上の無罪がなければ有罪となりやはりシベリアに送られ、追放と同じ処置を行います。誰かが有罪となった場合、3点のSPがつきます。また国防大臣は、裁判以外にも政治局員候補を裁判なしにシベリアに送ったり(2SP)、政治家カードに嫌疑マーカーを配置/除去(動かしたマーカーにつき1SP)ができます。

次にすべての政治局員は健康状態を判定します。療養所にいる場合と職務中の場合で、対照する表が違います。年齢とSPを参照し、さいころの出目で判定します。これによって3個目の病気マーカーをつけられた場合は、その政治家は死亡します。
書記長が死亡した場合のみ、外務大臣が次の書記長を指名し、信任投票にかけられます。信任投票が否決された場合は、外務大臣は1SPをつけられ、新たに次の書記長を指名します。これも否決された場合は再び1SPがつけられ、外務大臣が書記長となります。

次に人事異動が行われます。書記長は望むだけの政治局員を昇格/降格ができますが、昇格/降格した1人につき1SPがつきます。もし空席があれば、第1レベルならKGB長官が、第2レベルならイデオロギー長官が任命できまが、任命1人ごとに1SPがつきます。それでも空席があれば、より下のレベルの政治局員で最高齢のものがその役職につきます。

ここでシベリアに追放された政治局員を人民として復権させることができますが、復権を宣言した政治家は5SPを受けます。

最後に書記長は革命記念パレードとして、演壇に立てるかどうか判定します。健康状態に問題がなければ問題なく演壇に立てるが、病気の場合には1SP加えて7以上、重病の場合は2SPを加えた上で14以上をさいころで出さない限り演壇に立てません。

3回演壇に立てた書記長を操るプレイヤーか、政治局員で職務を埋めることができなくなった場合に最も高い役職を持っていたプレイヤーが、このゲームに勝ちます。