「競争試作」は第2次世界大戦の航空軍需産業となり、軍に正式採用されるために航空機を設計、製作していくゲームです。 プレイカード、仕様カードをそれぞれよく切って山札にし、戦局レベルと技術レベルを表すチップを準備します。初期の戦局レベルは5です。 このゲームはフェイズ順に行われます。 1、補充: 各プレイヤーは手札が6枚になるまでカードを補充します。 2、仕様公開: 仕様カードを1枚公開します。 仕様カードには勝利点と要求される性能が書かれています。主力戦闘機がめくられるたびに技術レベルは1上がります。 3、交換: 今後のゲーム展開を有利にするため、手札を相手プレイヤーと交換します。 その後要らないカードを捨てて、その枚数だけ補充します。 4、設計: エンジンカードと機体カードを組合せて、戦闘機を設計できます。 戦闘機はエンジンの性能と機体の必要なエンジン性能で修正が加えられ、スピード、マニューバ、航続距離などが決定します。ジェットエンジンは航続距離の修正は2倍になり、ロケットエンジンはプラス修正は0になります。 スピードと航続距離の修正は反比例するようになります。設計に使用するカードは、手前に裏向けに並べます。この時に特殊装備を取りつけたり、以前のターンに作っていたものや既に採用されたものを改良することも出来ます。これにより特殊装備で攻撃力や防御力なども変化します。 なお、捨て札として要らないカードを並べることも出来ますが、公開した時点で捨て札となります。 5、コンペ: 設計された戦闘機で、修正後のスピードや航続距離にマイナスが無く、世代が追いついているものが参加できます。参加表明の後に、設計された戦闘機を公開します。 参加可能な戦闘機は公開でき、設計ミスおよび伏せられた要らないカードは捨て札となります。 コンペ参加させないことも出来ますが、1機までしか保持することは出来ません。 誰も参加しない場合は持ち越しとなり、戦局レベルが1下がります。 6、競争試作: コンペに参加した戦闘機のうち、要求される能力で2位までが戦闘に参加します。 それ以外の戦闘機は予選落ちし捨て札になり、残された2機で戦闘を行います。 戦闘の結果勝った戦闘機が採用されますが、負けた戦闘機でも捨て札にはなりません。 ただし性能差が倍以上の場合はプレイヤー同士の戦闘を行いません。 7、戦局判定: 敵機と戦い、戦局レベルを変化させます。 各世代の戦闘機が出てきてその機体と戦い、勝敗にて戦局レベルが上下します。10になれば勝利で終了、逆に0になると敗北を表します。 敵機に対して主力戦闘機で戦闘させますが、戦局によって迎撃機や長距離護衛機の出撃がありえます。 この戦闘に負けたプレイヤーはマイナス1点となります。ここでイベントカードを使うことは出来ません。 ここまで行われたら、新しいターンに戻ります。 戦闘は採用を巡るものと、敵機と戦うものの2種類があります。 1、迎撃戦闘機を除いて航続距離にて判定し、失敗したら戦闘に敗北します。 2、スピードの判定での先制権を比べ合い、もっとも早い戦闘機が相手戦闘機のどれかに攻撃できます。 3、戦闘機のマニューバの判定で攻撃の順番を決定し、それから離脱する場合スピードでの判定が必要です。 4、自分の攻撃力と相手の防御力による命中判定で成功すると撃墜できますが、ダブル(ゾロ目)が出るとクリティカルヒットで撃墜できます。また6の目が1個の場合はファンブルで失敗します。 5、撃墜されると敗北し、生き残ったらこの戦闘に勝利です。 これを続けて行い、戦局レベルが0もしくは10になるか、もしくは9ターン終了した時点でゲームは終了し、最も点数を得たプレイヤーが勝ちです。 汎用的なシステムで、しっかりとしたテストプレイに裏打ちされたゲームで、それでも趣味に走ってもいいかと思います。また知識があるほうが面白いかと思います。 ジェットのゼロ戦など、変な戦闘機も出来ます。 |