2000年4位 「ラ・チッタ」は、中世イタリア領主になって自分の都市を拡張して行き、国力に見合った市民を維持し、各都市の都市の文化/教育/健康の魅力を成長させていくゲームです。 最初に建物と設備を分けておき、地形タイルと各プレイヤーの都市を決められた場所に置きます。 また各プレイヤーには、自分の色のマーカー4個、自分の色のアクションカード3枚、チャート1枚、コイン1個、自分の城2個、初期状態における食糧チップが与えられます。 政治カードと民衆の声カードをよく切り、政治カードは7枚を表向きにしてボードに置き、民衆の声カードは4枚を裏向けてボードに並べます。 ゲームは6ラウンド行われ、1ラウンドは8フェイズに分かれています。 1、まずスタートプレイヤーが左隣に移ります。ただし第1ラウンドは既に決まっているため除きます。 2、民衆の要望カードを4枚並べ、うち1枚だけを表向けます。これは民衆の要望を表します。 3、山に隣接する採石場から、その数だけコインを獲得できます。 4、次に市民の増加があります。すべての「都市」に1つずつ市民を配置して行きますが、マーケットなどで人口制限を解除できるまでは、制限を越えて市民を配置することは出来ません。 5、メインの政治ラウンドでは、各プレイヤー順番に5回行います。手札にあるアクションカードを使うか、場にある政治カードを使うかします。 アクションカードを1枚使うと、コインを2枚受け取るか、手元にある自分の「都市」を盤面に配置するか、普通の建物を建てるかします。 「都市」を配置する場合は、既にある都市から市民を持ってきて、新たに2人の市民をストックからその都市に置きます。また普通の建物には、食糧を生産できる「農家」を農地に隣接する場所に建てるか、コインを得られる「採石場」を山に隣接する場所に配置するか、人口の制限を緩和するマーケットを建てるか、文化/教育/健康の魅力に対応する建物を建てられます。 政治カードには、建物を建てるものとイベントを起こすものがあります。建物の類はコインが必要になりますが、それに対応するそれぞれの魅力も大きく上昇します。「偉大なる建築家」はどのような建物も金さえ払えば建ててくれます。 また建物を建てられるだけではなく、このラウンドの民衆の声をチェックできる「市民への接近」、このラウンドの1つの都市の食糧生産を倍増させる「豊作」、このラウンドで1つの都市の任意の魅力が増える「パンと楽団」、人口が増える「ベビーブーム」などがあります。都市を指定するものは自分のマーカーをその都市に配置して示しまし、これらの中にはコインを追加で支払えば効果が大きくなるものもあります。 何もしたくない場合はパスとなります。 なお建物を建てる場合、その都市に隣接して置かれ、その建物に1人の市民が置かれます。噴水と浴場は湖のとなりでなければなりませんが、これらの建物はマーケットと一緒に置かれると、その都市の人口を無制限に出来ます。それぞれの都市は、たとえ自分の都市であっても他の都市に隣接できません。 6、政治ラウンドがすべて終われば、民衆の要望カードを公開します。多数あるものが今回の要望です。場合によっては2対2のこともあります。 7、順番に市民の移動が起こり得ます。自分の都市が2マス以内にある都市と比べて、民衆の要望に見合う魅力のポイントが高く人口に余裕があれば、隣接している都市から市民を自分の都市に移民させます。もし要望が2対2であれば都市ごとで要望を決めていくことができます。 移動が終わったら、市民がいなくなって維持できない建物を、1番外側にあるものから順番に取り除かれますします。市民が1人もいなくなった場合、城が除去されます。なお農地や城などが破棄された場合、食糧チップが減少します。 8、市民の数と農地や城から産出される食糧チップの数を照らし合わせます。豊作の政治カードを使った都市は増加分を足すことが出来ます。もし食糧チップのほうが少なかった場合、その数まで市民が取り除かれ、これにより市民がいなくなって維持できない建物も、外側から取り除かれます。もし市民が取り除かれることになった場合、そのプレイヤーは次のラウンド、1回政治ラウンドが減少します。 ラウンドが終わったら、使った政治カードは捨て札となり、アクションカードやマーカーは戻ってきます。 これを6回繰り返したらゲーム終了です。市民1つにつき1点、各都市につき3種類の魅力ポイントがあればボーナス3点、最終ラウンドで市民の除去が起こったプレイヤーに5点マイナスで、最も点数の多いプレイヤーの勝ちです。 なお最後のラウンドは「豊作」カードが使えません。 非常に緻密なゲームで、食糧チップと市民の数、またそれぞれ魅力ポイントの差をチェックして行かなくてはいけません。また移民も時としてあだになることもあり、方針をある程度定めて行かないと、移民を食らったり、建物や市民の取り除きになってしまいます。 |