タイトル 利益・廃液
原題タイトル Mull+Money
会社・出版社 Hans im Gluck
デザイナー Dr.J.Strohm
プレイ人数 2-4人
対象年齢 12+
プレイ時間 75分
難易度(5段階、易1<難5) 4

「利益・廃液」は、労働力や生産性をにらみながら環境や廃棄物処理といった課題に取り組み、その中で利益を確保していくゲームです。

ボードと紙幣、原材料マーカーを準備した後、アクションカードをよく切って山札にします。
各プレイヤーは、企業ボード、各プレイヤーのマーカー、工場、15Mの資本金、原材料5つを受け取ります。工場はゲームボードの左上の座標に置き、各プレイヤーのマーカーは工場ボードのいずれも左側の場所に置きます。
スタートプレイヤーを決め、それを示すユーロマーカーを受け取ります。

このゲームのボードは、成長度と労働者を表し、工場を座標に表します。
成長度は工場の効率を表し、契約によってもらえる金額とゲーム終了時点での得点を表します。労働者は工場の運営費を表し、支払わなくてはいけない金額を表します。
企業ボードは建物/原材料倉庫/廃棄物倉庫を持ち、建物には工場の生産性を表すために、合理化度/必要原材料/廃棄物が表されます。

ゲームは以下の手順で行なわれます。
1、カードを並べる:
ユーロマーカーを持つプレイヤーが、カードを表向きに3枚ずつプレイヤーの人数より1つ多い列だけ組み合わせを並べます。このとき同じ組み合わせに複数枚のカードが並ばないようにします。
また汚染カードをめくったら、汚染の度合いでペナルティを支払わなくてはいけなくなります。
2、カードを選ぶ:
ユーロマーカーを持つプレイヤーから順に、カードの組み合わせを選んでいきます。最終的に選ばれなかったカードは捨て札になります。
3、カードのプレイ:
選んだカードの中から1枚を選び、その効果を適用します。ただし1枚だけは次のラウンドに繰り越すことが可能です。使い終わったカードは捨て札になります。
カードには、余剰の原材料の売却、自らの企業ボードとゲームボードにある指標に基づいた商品の販売契約、工場の成長、労働者の解雇・雇用、倉庫にある廃棄物の処分、他プレイヤーの場所に捨てる廃棄物の不法投棄、汚染の効果に対抗する買収工作、借金の返済もしくは他のアクションカードと一緒に使って効率を上げる相談役のカードがあります。
4、運営費の支払い:
ゲームボードに表示された自分の工場に基づいて、運営維持費を銀行に支払います。
5、スタートプレイヤーの移動
スタートプレイヤーが移り、汚染が始まっていたら捨て札すべてを切りなおします。汚染がまだ始まっていない場合は残った山札で行います。

このゲームは、いつでも10M単位で借金ができます。
借金表示カードとともに、10Mを受け取ります。

プレイヤーの誰かが工場を、ゲームボードの一番右側の列に振り切らせたら、そのラウンドでゲーム終了します。なおこのラウンドで必ず汚染の効果が行なわれます。
得点は、工場の成長度と合理化度と必要原材料と廃棄物をすべて足し、所持金の半額を足します。そこから借金の金額を引いた金額で、最も点数が高かったプレイヤーがゲームに勝ちます。

このゲームは常にゲームボードと企業ボードを確認しながら行なわなくてはいけません。カードのアクションが自分の工場の状態によって意味合いが変わってくるので注意が要ります。