タイトル ミステリー・ラミー”ジャック・ザ・リッパー”
原題タイトル Mystery Rummy Jack the Ripper
会社・出版社 US Games System
デザイナー Mike Fitzgerald
プレイ人数 2-4人
対象年齢 8+
プレイ時間 60分
難易度(5段階、易1<難5) 3

「ミステリー・ラミー”ジャック・ザ・リッパー”」は、ラミーの要領をモチーフにして、切り裂きジャックの正体を明かす、風変わりなカードゲームです。プレイヤーは捜査員となり、誰が切り裂きジャックかをつきとめます。このゲームには6人の容疑者が出てきます。

プレイヤーの人数に応じて、毎ラウンドごと8枚から10枚のカードが配られます。引き山を1枚めくった状態から始めます。

プレイヤーの手番には、最初に引き山もしくは捨て山の1番上からカードを引きます。その後、プレイヤーは評決カードを1枚プレイするか、証拠カードでメルドを作ることが出来ます。ただし証拠カードでメルドを作る場合は、同じ容疑者名で3枚以上のカードがなくてはならず、また犠牲者が最低1人出ていなければなりません。一旦メルドが出来てしまえば、他プレイヤーもその証拠カードを自分の前にプレイ出来ます。
またこのゲームにおいて、犠牲者をプレイすると山札から2枚引けたり、場面カードにて捨て山から1枚カードを選んで引けるなど、評決カードのアクションでさまざまな効果や点数を上げることも出来ます。手番の最後には1枚捨てなくては行けません。
なお、カードを引く前であれば、誰が切り裂きジャックかを予想することも可能で、正解ならばそれによって点数を得られます。

誰かが手札をすべてなくしたときは、切り裂きジャックが逮捕されてそのラウンドは終わり、各プレイヤーの前に出されたメルドなどの点数が得点されます。この場合もっとも容疑者ポイントを上げている容疑者が切り裂きジャックとなり、その容疑者で獲得できる得点を倍に出来ます。なお切り裂きジャックに該当する者のアリバイカードが出されている場合、次に疑わしい容疑者が切り裂きジャックになります。
また5人の犠牲者が出された後で、逃走カードをプレイしてもラウンドは終わります。その場合は容疑者におけるカードで得点を加算することは出来ず、逆に切り裂きジャックの逃走カードは35点と莫大です(逮捕で終わった場合は、このカードは手札にあると-2点です。)。
だれかが100点になるまでゲームを数ラウンド行い、誰かが100点になったらゲームが終了です。そのプレイヤーがこのゲームに勝ちます。

このゲームは、いかに犯人に結びつくメルドをうまく構成していくかです。カードをうまく集めていきメルドを構成することで点数をこつこつ作っていくか、大逆転の切り裂きジャックの逃走で走るかです。
ミステリーと書いている割には推理という感じではありませんが、いろいろな意味で誰を切り裂きジャックにするかの、プレイに選択肢があるゲームだと思います。