タイトル ノーチラス
原題タイトル Nautilus
会社・出版社 Kosmos
デザイナー B.Ditt, W.Ditt
プレイ人数 2-4人
対象年齢 12+
プレイ時間 120分
難易度(5段階、易1<難5) 4
2002年6位

「ノーチラス」は、海底都市を建設し、そこから潜水艦を派遣させて、アトランティスの遺跡や海の発見物をサルベージしていくゲームです。

ボードを広げた後、最初のベースステーションを配置し、居住/調査ステーションをそれぞれ準備します。海の発見物マーカーは色に分けて配置していきます。
アトランティス遺跡マーカーを準備し、遺跡の得点マーカーと調査ステーションボーナスマーカーは人数によって変わります。
各プレイヤーは潜水艦/ステーションマーカー/調査隊のコマと、特殊任務タイル、人数に対応したお金(単位はネモ)、さらにチャートとマーカーを受け取り、マーカーを配置します。

各ラウンドは3フェイズからなり、スタートプレイヤーから順番に各フェイズを行っていきます。
また調査ステーションに調査隊コマを進めたり、海の発見物をサルベージした場合は、適時チャートシートで管理していきます。

フェイズ1:ステーションの購入と建設
手番プレイヤーは1つのステーションを購入できます、調査ステーションはどれでも1ネモ、居住ステーションの場合は無料ですが、調査隊の配置が必要で1つあたり1ネモかかります。居住ステーションには人数によって配置の際に制限があります。手持ちのステーションは4つまで持てます。
ステーションを購入していれば都市を建設することができます。最低でもベースステーションにや他のステーションとつながるように置き、その上にマーカーを乗せます。2つ以上のステーションをつなげる際はいずれもつながっていなくてはなりません。
なおこのとき海の発見物を埋めてしまうことになることもあります。
建設費用は地形の深さによりますが、複数建てても1回の支払いになります。
購入も建設もしなかった場合は、手持ちのステーションは捨てられます。

フェイズ2:調査隊の移動
手番になったら、2つまでの調査隊を合計で、現在の訓練ステーションのレベルまで移動させられます。
他プレイヤーの調査ステーションで移動を終わらせれば、そのステーションの持ち主に1ネモ支払い、そのステーションを稼動させ自分の対応するステーションのマーカーを1つ動かします。なお、ステーションに対して調査隊が1つしかなかった場合、その調査隊は移動させることができません。
あるステーションを最大数稼動させているプレイヤーは3点ボーナスマーカーを置きます。またすべての調査ステーションを稼動させないと海溝に潜水艦が移動できません。
調査ステーションは以下の5つです。
訓練ステーション:調査隊の移動力が上がります。
技術ステーション:潜水艦の移動力が上がります。
音波ステーション:海の発見物を探査する範囲を広げます。
実験ステーション:発見した二枚貝と巻貝の効果を向上させます。
分析ステーション:発見した宝箱の価値が上がります。

フェイズ3:潜水艦使用
潜水艦は、実験ステーションに2つ以上の調査隊がいて、さらに青色の通路が海に出ている場合に使用できます。
技術ステーションのレベル分、1つの潜水艦を動かすことができます。また動かす前に海の発見物タイルを音波ステーションのレベルの範囲まであらかじめ覗き見できます。
また潜水艦を回収することもできます。
海の発見物の上に止まったら、1ネモ(海溝のみ2ネモ)を支払ってサルベージできます。発見したものがアトランティスの遺跡ならば、アトランティス遺跡ボードへその発見物タイルとマーカーを置きます。また調査隊を2マスだけボーナスで移動できます。
宝物だった場合は、分析ステーションのレベルによってお金をもらえます。
貝だった場合は、実験ステーションのレベルによって他の海の発見物を覗き見できます。それ以外のものは点数になります。

これを繰り返し行い、13から15までのアトランティス遺跡チップが回収されれば、次のラウンドでゲーム終了です。またどのプレイヤーも手詰まりになった場合もゲーム終了です。
アトランティスの遺跡でもらえるポイントに、海の発見物のポイント、特殊任務タイルにおけるボーナス、さらにチャートのレベルにおける点数を合計し、最も点数の高いプレイヤーが勝ちます。

場所と手間がかかるゲームですが、基本的には潜水艦と調査隊を展開して、うまく散らすゲームでしょう。