「アウトポスト」は惑星資源を利用した、テクノロジー競争を繰り広げます。 このゲームは、各プレイヤーが宇宙から産出される資源を工場で加工し、その加工品で新たな技術力や研究所を開発していくゲームです。 最初は鉱物資源や水産資源などの安い資源からしか加工できませんし、それに従事する従業員も限られていますが、技術や研究の成果で様々な分野の資源が手に入れられ、労働条件も改善し、最終的には外宇宙の資源までも手に入れられます。 各プレイヤーに最初精鋼工場と水産工場、それに従業員を持ってゲームが始まります。最初に労働力のある工場より該当する資源が加工されます。ただし最初のうちは雇用にも限界があり、また倉庫(手札)も手狭です。 またラウンド毎に前のラウンド購入された数だけ、入札可能な技術力/研究所が開示されます。 このゲームの手番は得点順に行っていきます。ですので高い得点でイニチアシブを握るというのは、資源の加工や後で出てくる競りなどあらゆる局面で有利に働きます。 手番には、この入札できる技術力/研究所を最低価格より競りに掛ける事、条件に見合う工場の建設や従業員の雇用/ロボットの導入が行えます。購入は工場で加工された品の価値の合計で支払われ、お釣はありません。競りの順番は手番順に行います。技術力/研究所は落札した時点でそこに書いてある条件が揃い、それは例えば他の技術力/研究所を落札する場合に便宜が計れたり、新しい種類の工場を建設もしくはボーナスで付いてきたり、ロボットを生産できるようになったり、手札や従業員のキャパシティを増やすことが出来たりします。 また、工場を建設する場合は従業員もしくはロボットがいないと、その工場は稼動していることにはなりません。また従業員は一定の基準以上雇う事は出来ません(ロボットはいくらでも配備可能)。最後に手札の制限以上の加工品を持っていたら、越える枚数だけ捨てます。 点数は技術力/研究所カードに書かれた点数に、稼動している工場(鉱石1/水産1/チタン2/バイオ2/科学3)の点数を足したものが、75点を越えたプレイヤーが現れたら、そのラウンドで終了です。 このゲームは技術力の入札と、自分の施設の増強という2つの要因がうまくミックスされた、よく考えられたゲームだと思っています。カードで行うイベントのない文明の曙-Civil ization(Avalon Hill)のようですが、宇宙開拓という形でちょっと雰囲気も違ってきています。入札の競りの際に事前にそれの前段階の技術や施設があると、便宜が図られて競りが有利になりますし、またうまく技術力を購入していかないと、施設の増強の際にかち合ってしまい立ち後れることも充分にあります。 |