「オーバースローン」は、17世紀フランスの不安定な宮廷内での陰謀劇をを演じ、国王を支持するか反乱を起こすかの決断を迫られる貴族たちを操るゲームです。 カードから貴族カードを選んで配り、各プレイヤーはこれを自分の組織の場に表向けておきます。もっともランクの高いプレイヤーのところに国王がつきます。 残ったカードをすべてよく切り、伏せて7枚配ります。残りは山札となります。 国王のいるプレイヤーの左側からプレイが始まります。 手番になったら、まず山札から1枚カードを引くことができますが、手札1枚以下の場合は3枚カードが引けます。 その後、相手の領地をマスケット兵で攻撃するか、相手の組織から人物を買収するか、相手の貴族に決闘を申し込むかができます。 攻撃は、任意の誰かの表向きになった領地を選び、その領土にいるマスケット兵の数字よりも高い数のマスケット兵を手札から何枚でもプレイします。防御側も同じように手札や組織にいるマスケット兵で応戦できます。これらのプレイを繰り返し、マスケット兵の合計の数字が高いほうが勝ちます。攻撃側が勝った場合は、その領地を獲得します。防御側が勝った場合はその組織とどまります。最後にプレイされたマスケット兵がこの領地を守り、それ以外に出されたマスケット兵はすべて捨て札です。 買収は、任意の誰かの表向きになっている人物に対して行われ、自分の手札からその人物に金貨よりも高い数の金貨をプレイできます。防御側も同じように手札や組織にある金貨で応戦できます。これらのプレイを繰り返し、金貨の合計の数字が高いほうが勝ちになります。攻撃側が勝った場合はその人物を獲得し、防御側が勝ったらその組織にとどまり続けます。最後にプレイされた金貨がこの人物に付加され、それ以外に出された金貨はすべて捨て札です。なおこの人物に特殊能力がある場合、この人物を持つ組織は、その能力を使うことができます。 決闘は、相手プレイヤーをだれか選び、数字の書かれたカードを1枚伏せて決闘を宣言します。もし相手が数字の書かれたカードを持っていた場合は、それを受けなくてはいけません。お互いに伏せたカードを同時に公開し、負けたほうの貴族は捨てられます。同点ならば、決闘を継続するか中断するか選べます。 その後、場に1枚カードを自分の手前にプレイします。 順番が一巡したら、場に出されたカードが分配されます。 最初にイベントカードをプレイしたプレイヤーは、その効果を発揮差せることができます。イベントカードには、相手の手札や組織に影響を及ぼすものや、それによって点数をえることもあります。 さらには反乱状態にして国王を幽閉し、場に出されたカードを確保することも可能です。ただし2枚以上の反乱カードが出た場合は無効になります。また反乱になったら、領地の得点が加算され、各プレイヤーは手札を7枚に戻します。 次に4種類のスートを出したプレイヤーを判定します。それぞれのスートで最も高い数字のカードを出したプレイヤーは、そのスートのカードをすべて獲得でき、同じ場合は紋章と同じカードが優先されます。金貨カードは人物カードかマスケット兵に置く、もしくは単独で置いてもかまいません。 次に貴族や特別な人物をプレイしたプレイヤーは、それを自分の組織に組み入れ、そこに書かれた行為を行います。その行為で集められたカードは、手札または組織に入れることができます。司教や枢機卿は国王を開放させることができ、人物によって相手の組織から自分の組織へマスケット兵や廷臣、金貨を得られます。またこのラウンドで捨て札となったマスケット兵や金貨を回収できる人物もいます。 ゲーム中に獲得したカードは、自分の組織の中でスートごとにまとめられます。中央に出されたカードがすべて分配された後、反乱による国王の幽閉状態でない限り、国王は右隣に動き、新しいラウンドを始めます。 なおラウンド中、条件が満たせばインタラプトカードのプレイができます。また司教と枢機卿は、教会令による国王の開放、また貴族を持たずに国王が自分のところにいれば、貴族令にて貴族に昇格できます。 反乱と最終段階で領地の得点が入ります。 各プレイヤーは各自の持つ領地ごとに得点します。各自の紋章と一致する領地は2倍勘定です。 山札がなくなったら最終ラウンドになります。最終ラウンドが終わったら、反乱と同様に領地の得点を加算し、国王を最後まで持っているプレイヤーには10点のボーナスを与えて、もっとも点数の高いプレイヤーが勝ちます。 かなり重めのカードゲームです。人物とイベントとの兼ね合いをよく注意しなくてはいけませんし、組織をどのように盛り上げていくかは、他プレイヤーとの兼ね合いによる部分が大きいです。反乱を効果的に発生させて、点数を上げていきましょう。 |