タイトル プエルトリコ
原題タイトル Puerto Rico
会社・出版社 alea
デザイナー A.Seyfarth
プレイ人数 3-5人
対象年齢 12+
プレイ時間 120分
難易度(5段階、易1<難5) 4
2002年ノミネート
2002年1位


「プエルトリコ」は、カリブ海にある開拓地を運営し、さまざまな役割を行使しながら成功を収めていくゲームです。

配置ボードに各建物を配置し、金貨を準備します。
ボードには採石場タイル、プランテーションタイル、役割カード、貨物船カード、商店カード、植民船カード、5種類の商品コマ、植民者コマを準備します。
植民船には最初プレイヤーの人数と同じ数だけ入植者が載せられます。
各プレイヤーは自分の都市と島のボード、人数に応じた初期金、人数と順番に応じたプランテーションタイルを持ちます。スタートプレイヤーは総督タイルも持ちます。

毎ラウンドは、総督を持つプレイヤーから順に、役割カードを取りその効果を順番に各プレイヤーが1回ずつ行います。
それが終わるとその次のプレイヤーが、残った役割カードからまた1枚を取ってその効果を各プレイヤーが順番に1回ずつ行い、これを全員が役割カードを1枚取って行動するまで繰り返します。
カードを取ったプレイヤーのみ特権が与えられ、また前のラウンドに選ばれなかった役割カードに載った金貨はカードを取ったプレイヤーが獲得します。

役割は以下のとおりです。
・開拓者:表向きのプランテーションタイルを取って島に配置できます。
農場があるとプランテーションタイルを引く前に裏向きのタイルを追加で配置します。建築小屋を建てていたら代わりに採石場を建てられます。病院があるとプランテーションタイルを置いたとき入植者を配置できます。
開拓者は特権はボーナスで1枚プランテーションタイルか採石場を貰えます。
・市長:入植者を自分から順番にすべて分配し、プレイヤーの建物で入植者が配置されていないマスの数だけ新たに入植者を置きます。なお余剰人員は行楽地に配置されます。
市長は特権として1つ余分に配置できます。
・建築家:建物を1件、コストを払って都市に配置できます。同じ建物を建てたり、建てる場所がない場合は建てることが出来ません。
なお採石場は割合に応じて建設費用を安くする効果があります。大学があれば建設の際に入植者を得られます。
建築家は特権として1コスト安く建てられます。
・監督:生産能力に応じた商品コマをストックから取ります。
工場を建てていると生産の際に収益があります。
監督は特権として生産した種類の商品を1つ余分に取れます。
・商人:商店へ順番に1つ商品コマを売って、対応する金額の金貨を受け取ります。1件の商店には4つまでしか商品が売れず、既に商店にある商品を売ることは出来ません。商店に4つコマが置かれたらそれらのコマはストックに戻され商店は空になります。
大小の市場があると売却益をもたらします。
商人の特権として最初の売却は売却益が1だけ多くなります。
・船長:貨物船に順番に1種類ずつ商品を出荷します。出荷できるならば可能な限り出荷しなくてはならず、既に同じ種類の商品を積んでいる貨物船には出荷できず、貨物船の積載量を越えて出荷も出来ません。商品1つに付き1勝利点獲得します。出荷できないものは大小の倉庫を建てていない限り1つしか保管できません。
積載量いっぱいになった船の商品はストックに戻され船は空になります。
造船所を持っていると貨物船のかわりに任意の1種類の商品マーカーを11個まで出荷できます。
船長は特権として1点余分に勝利点を獲得できます。

建物は各プレイヤー1つしか建てることが出来ず、原則的に1人の入植者が必要です。建物を建てるにはコストとして金貨が必要ですが、建物は勝利ポイントとともに、各行動に対してそれぞれに見合った恩恵を与えます。
生産施設はとうもろこしを除いて、プランテーションとついになって機能します。プ入植者の配置されているランテーションと生産施設で、少ないほうの数だけ商品を生み出します。
建物は行動に対して恩恵があり、大きい建物は2マス分必要ですが、ゲーム終了時に状況に応じたボーナス点を与えます。

最後のプレイヤーの役割を全員が行動したら、選ばれなかった役割カードに金貨1枚を置きます。役割カードを再び戻して総督カードが隣に移ります。

市長にて必要な数の入植者を配置できないか、建築家にて誰かが12マスの都市をすべて埋めるか、船長にてすべての勝利ポイントを配分すると、そのラウンドでゲームは終了します。
獲得した勝利ポイント、建物の勝利ポイント、ボーナス点をすべて足して最も点数の多いプレイヤーが勝ちになります。

非常に計画性が必要なゲームで、設備投資、生産、売却、人員配分といった営業シミュレーション的な要素があります。やや難しいですが、非常にやりがいのあるゲームなのかもしれません。