「ソードワールド・カードRPG」は、ソードワールドを簡易ルールにより運用し、カードによる視覚的な効果を狙ったロールプレイングゲーム(RPG)です。 1人がゲームマスターとなり、ゲームに使用するシナリオと、それに用いるシナリオカードならびにモンスターカードを準備します。 プレイヤーは、キャラクターのうちからどれかを選び、それぞれに準備された装備、行動、魔法などのカードを受け取ります。 このゲームは基本的に手番の概念はなく、ゲームマスターの説明の後にプレイヤーの行動宣言を行なうことを繰り返していきます。この行動などを明記するためにカードの提示などを行ないます。 途中、多少の難易度を表現するために成功ロールを行ないます。これはキャラクターの持つカードを提示することで、それにかかわる判定を行ないます。この判定は何気ない行動で行なわれることもあれば、それ以降のシナリオやキャラクターの状態にかかわる判定もあります。 サイコロ2個に能力を足し、ゲームマスターの示した値以上であれば成功です。2の場合は自動的に失敗、12の場合は自動的に成功となります。 なお、ダメージ類をあらわす表はレーティングとしてあらわされ、これらは何かの総量を出します。レーティングでは出目がよければより多い数字をはじき出すことも出来ますし、サイコロの目が2だった場合はまったくの0ということになります。 モンスターとの戦闘は、従来のソードワールドよりもかなり判定が簡略化されています。最初に戦闘に入るキャラクターの位置決定フェイズを行い、その後に各キャラクターが行動を決定するフェイズがあります。このときに状態異常のキャラクターは行動決定できません。その後に状態を回復させるフェイズがあります。 宣言された行動はここで行なわれます。キャラクターの攻撃はモンスターの目標値に対して判定行なわれ、それを上回ることが出来れば、ダメージを与えることが出来ます。ダメージは武器レーティングの数字にキャラクターとモンスターの修正を加えた値が入ります。同様にモンスターからの攻撃の判定はキャラクターの回避力自体が目標値となり、それを越えてしまった分がダメージの基礎値から鎧レーティングとキャラクターのレベルを引いた分で表されます。 魔法は、キャラクター持つの魔法カードに記された効果が起こり、魔力を用いた判定が、相手の抵抗力を越えれば魔法が成功したことになります。なおダメージ魔法では成功と失敗で効果が異なるレーティングを用いるものがあります。同様にモンスターからの魔法はキャラクターの抵抗値を判定で越えなければ失敗させられます。 基本的にサイコロによる運不運を用いながら、キャラクターを扱うプレイヤーはもちろんのこと、ゲームマスターも含めてシナリオを進行させていくことがこのゲームの目的です。 状況や判定の目が悪くて納得しがたい結末になることもあれば、非常に好成績を上げるような結末もあります。 まあ、判定がうまくいかなければ、メリッサの担当は「不本意ですわ!」とゲームマスターを一喝するのも手でしょう。 |