タイトル カナーンの開拓
原題タイトル The Settler of Canaan
会社・出版社 Cactus
デザイナー K.Teuber
プレイ人数 2-4人
対象年齢 10+
プレイ時間 75分
難易度(5段階、易1<難5) 3

「カナーンの開拓」は、カタンの開拓のルールでイスラエルの部族となってカナーンの開拓を行う、歴史カタンのバリエーションの1つです。

ボードを広げ、初期配置を行って、資源カードとチャンスカードを準備します。
スタートプレイヤーから順番に村を六角の土地の交点に建て、道をその家に隣接する辺に置きます。後のプレイヤーは隣の交点に家がある場所には建てられません。またエルサレムに接する場所にも置くことは出来ません。
全員が1つずつ村と道が出来たら、反時計回りでもう1つずつ建てていきます、後に建てた村の交点にある資源を最初に手札として持ちます。
疫病コマ、ボーナスカードの類は脇に置いておきます。

手番になったら、以下の手順でゲームを続けます。

サイコロを振る:
サイコロを振って、出た目と同じ数字の土地の交点に置いている村や街を持つプレイヤーに資源が配給されます。ただし疫病コマのある土地からは配給はありません。
このときに7が出たらエルサレムに黒い石が置かれ、資源を8枚以上持っているプレイヤーは資源カードを半分に減らし、疫病コマを他の土地に移動させ、その土地に接している村や街を持つプレイヤーの誰かから資源を1枚引きます。

トレード:
手札にあるカードを開拓の準備のためにトレードを行います。
1:プレイヤー同士で交渉を行い、合意できればその条件で交換に応じます。
2:もし港の地点に村か街を建てていれば、その港の条件に応じて資源を交換できます。
3:いずれの場合もしない/できない場合は、同じ資源4枚で1枚の資源と交換できます。

開拓:
資源を用いて開拓を行います。必要な資源を支払い、建てる条件が揃えばそれらを建設できます。
道:道を配置すると開拓出来る範囲が広がります。新しい道は既に自分の道か街か家に接する陸地の場所に作ります。
村:道から2本以上隔てて、隣接する交点に他の村がない場合に建てることが出来ます。これにより1点増加し、サイコロを振って隣接する土地の目が出れば資源を1枚獲得できます。
街:既に家が建っている場所に、家と置きかえることで建設できます。これにより1点増加し、サイコロを振って隣接する土地の目が出れば資源を2枚獲得できます。
発展カード:発展カードを1枚引き、持っておきます。この効果を使いたい場合は、原則的に次の手番から発揮できるようになります。ただし手番に何かを行えるチャンスカードは1枚だけです。
エルサレムの石:エルサレムに石を置くためには、エルサレムに村か街を持っているか街道でエルサレムにある村か街に接していなくてはならず、必要な資源を用いて建設します。このとき街道を通じて他プレイヤーのエルサレムにある村か街を使う場合は、置く石1つにつきそのプレイヤーに資源を1枚を渡します。
開拓やチャンスカードを引いた時点で手番は終了し、右隣のプレイヤーに手番が移ります。

発展カード:
発展カードには以下のものがあります。
神官:疫病を移動させ、その土地に村や街を置くプレイヤーの誰かから資源カードを1枚引く。
イベントカード:通常あるような道路延長/豊作/独占以外に、かなーんの開拓らしい、通常のカタンの開拓と異なる少し風変わりなイベントも存在します。
1ポイント:原則的に1ポイントとなり、これを含めてゲーム終了条件を満たせる事が出来ます。

ボーナスカード
最大神官:最初に3枚のソルジャーを公開したプレイヤーに、2点のボーナスポインが与えられます。
最長道路:最初に5本以上の道を連続させたプレイヤーに、2点のボーナスポイントがあります。
王の祝福:エルサレムにもっとも多くの石を置くプレイヤーに2点のボーナスポイントがあり、加えてあらかじめ定めた産物に限り2:1交換が出来るようになります。
これらは元の持ち主より数が多くなれば、ボーナス点を奪うことが出来ます。

最終的にゲームを続けていき、誰かが家/街/ボーナスポイント/1ポイントカードの累計で1番早く12点に到達するか、エルサレムの街に石が28個置かれた時点でゲームが終了し、最も点数の高いプレイヤーがゲームに勝ちます。

カナーンの地の開拓ですが、過去の歴史カタンに比べると比較的バランスが取れているようです。ただしイスラム圏では難しいですね。