「ドン軍集団の戦い」は、スターリングラード戦からハリコフ戦の独ソの戦いをベースにしたゲームで、ドイツ軍のコーカサスからの撤退の可否が勝敗の鍵です。 マップを広げ、ドイツ軍プレイヤー、ソ連軍プレイヤーともに、あらかじめ決められた配置にしたがってユニットを配置します。 ソ連軍プレイヤーは命令チットを選んで命令配置ボックスに置き、同様にドイツ軍プレイヤーも命令チットを準備します。 ターンマーカーを1に置きます。 ゲームは以下の流れで行われます。 1、命令決定 お互いにそれぞれのターンに、自分が使用する命令チットを選びカップに入れます。 2、補給確認 自軍ユニットの補給状態が整っているかを見て、敵ユニットや味方がいなくて敵ユニットが支配するヘクスや渡る事が出来ない河川など、補給状態が整わないユニットに補給切れマーカーを置きます。 3、命令実行 カップから引かれた司令官を活性化し、指揮範囲内にいるユニットを行動可能に出来ます。そうした司令官は以下の手順で行動を行います。司令官が活性化した時点で判定しますので、範囲内ならばユニットが複数回行動可能になることもあります。 ・移動:移動は1ユニットかユニットの集まりであるスタックをまとめて行うことが出来ます。移動力の消費の際、移動距離と距離に地形修正を消費します。敵ユニットのいるヘクスには入ることは出来ません。大河を横切るには河川の岸にいる場合にのみ渡河が出来ます。 敵の支配地域に入るには+2の移動威力を消費します。道路に沿って移動する場合は移動力は半分になります。 ・戦闘 攻撃は1箇所ずつ順番に解決します。 戦闘ではスタックしたユニット、まとめて攻撃をしますが、防御力は合計できます。 行動可能なユニットのみ1回しか攻撃できません。複数攻撃するときは合計して戦闘を解決します。 お互いのユニットの戦力比を割り出し、地形効果などを考慮した後、戦闘判定表で損害を算出します。 戦闘結果によっては退却や、合計でいくつかのステップを失うなどの判定が出ます。1つのユニットがステップを失う場合は、1ステップで損害を受けたことになり、2ステップで除去となります。 退却では、進入可能か自軍補給源に近づく方向か、スタック制限を満たすスペースを満たすヘクスに退却できます、これが出来なければ除去となります。 反対に戦闘後に相手のいたヘクスが撤退などで空いた場合、部隊によってはそのヘクス前進が出来ます。 なお司令部は戦闘によって除去されることはありませんが、司令部に侵入されると4ヘクス以内に再配置されます。また司令部も敗走の条件が満たせば敗走します。ただし指揮範囲内に指揮できるユニットがいなければ、司令部は取り除きます。 4、増援 これを一通り行ったら、国籍による部隊の管理を行い、増援計画によって増援の可能性があり、増援を受けられるならば補給が可能な鉄道のヘクスに置けます。 ここまで行ったら、次のターンに進みます。 9ターン終了した時点で、最終的にソ連側の勝利点を換算します。 都市の占拠:各10ポイント、ドイツ機甲師団:3点 ドイツその他師団1点 補給切れユニットは除去です。 これを比べあい、25点以上でソ連軍が勝ち、24点以下ならドイツ軍の勝ちです。 増援の鉄道へクスは重要でしょう。 この頃の独ソは実力が均衡していますので、うまく展開しないと負けてしまいます。 |