「太平記」は南北朝の争乱を舞台とし、武家側と公家側に分かれた戦いを行うウォーゲームです。 お互いのプレイヤーは公家側と武家側に分かれ、公家側は奥羽・北近畿・京、武家側は南関東・東海・北陸・四国を中心に駒を展開します。 中立派の武将は駒を引くものに入れ、ルールにしたがって獲得、配置します。 ゲームは建武2年から始まり、残った武士団はまとめておきます。 手番は以下の流れで行われます。 ・主導権: 最初にお互いのプレイヤーがサイコロを振り、大きな目のほうが主導権プレイヤーとなります。また低いほうのさいころの目に1を加えたものが主導権数となります。 ・行軍: 主導権陣営とそうではない陣営が交互に行軍を行い、主導権陣営のほうが1回多く、主導権の数まで行軍できます。 行軍においては隣接する1地域へ、街道沿いなら武将駒4つ、そうでないなら武将駒2つと、それに付随する武士団が移動できます。 季節において1度しか行軍することは出来ませんし、山岳越えも出来ません。 ・合戦: 同じ地域内に異なる陣営の駒があれば合戦となります。 以下の手順に従います。 調略:非主導権側から、駒に書かれた身分を比べ合い判定します。成功したらその武将駒と武士団を寝返らせます。 指揮者決定:最も身分の高い武将駒の采配能力を用いることになります。 攻撃:指揮者の采配能力か、武士団の合計数のどちらか低いほうの数だけサイコロを振って、6の目が出たら相手に1点損害与えます。このとき武将の合戦能力を出た目に加えることが出来ます。損害は受ける側は各武将の武士団に均等に振り分けます。武将が損害を受けたら、討ち取り判定に持ち込まれます。これを繰り返し、撤退か全滅するまで行われます。攻撃が1回終わった時点で撤退が可能で、自分の陣営しかいない地域か誰もいない地域に、1度だけ攻撃にさらされた後で撤退が可能です。 ・支配: 合戦が一通り終わった後、お互いの武将がいる状態を支配しているとみなします。もしそれ以外の場合は、身分での判定をサイコロで行い、成功すれば支配したことになります。京は武将が入れば支配となります。 地域を支配したプレイヤーは支配マーカーを地域に配置します。 ・武士団徴収: 武将駒がその地域にいれば徴収できます。武将の身分に応じた数だけ徴収できます。武士団を振り分ける際は、身分の低い武将から振り分けます。また身分の2倍までしか率いることは出来ません。 ・出陣: もし在国の武将がいるなら、主導権プレイヤーから順に出陣させることが出来ます。 ゲーム中に得点を算出できます。 京を獲得すると3点、南関東・北九州はそれぞれ2点、その他の地域は1点、総大将を討ち取ると2点、大将を討ち取ると1点入ります。 この差が10点に開いた時点で、優勢だったプレイヤーが勝ちになります。 楠木正成と南北朝の動乱をうまくゲーム化した作品です。大河ドラマの太平記も終わって久しいですが、過去SSシリーズで好評だったこともあり、ちゃんとリメイクされています。 |