「バグダッドの盗賊」は、さまざまな策略や諜報、さらには陰謀を駆使して、大臣の命を受けて、ライバルを蹴落としながら宝石を捜すゲームです。 カードを種類ごとにより分けてよく切って山札にします。 各プレイヤーは自分の盗賊カードを選び、大臣の命令カードを1枚引き、他プレイヤーに見えないように持ちます。自分の盗賊コマとキャラバン2つ、小袋を受け取ります。 盗賊とキャラバンのコマを順番に1つずつ、バザールの空いたマスに置いていきます。ただし盗賊は通路に、キャラバンは店にしか置けません。 大臣は砂漠のエリアに置きます。 スタートプレイヤーがスリッパを持ちます。 各手番は以下の手順に沿って行動します。 行動は時計回りです。 1、収入 プレイヤーは、スリッパを持つプレイヤーから順に、店のマスにおいてある殺し屋以外のコマ1つにつき、その区画にある交易カードを1枚引きます。 2、交換 プレイヤーの間で、交易カードの交換や譲渡が出来ます。 交換するカードは非公開で交換します。カードの中身は偽っても構いません。 交易カードは3種類あり、プレイヤーの盗賊によって価値(単位はディナール)が変わるマーチャンダイス、複数枚持つことで価値が大きく増えるサープライス、特定の宝石をタダで買えるジェムがあります。 コマや宝石の譲渡は出来ません。 3、購入 スリッパを持つプレイヤーから購入を始めます。 買えるものは、手下、宝石、移動です。それぞれ価格(単位はディナール)が決められています。何か買った場合、他プレイヤーの誰かにスリッパを渡します。 手下は、キャラバンのほかに、キャラバンを砂漠に追放できる商人、商人を砂漠に追放できる交易商、他のコマを取り除くことができる暗殺者です。これらは移動を行うときにその能力を発揮します。 宝石は価値が異なりますが、買った後(もしくはジェムで貰った後)小袋に入れておきます。 移動はプレイヤーのコマ1個か大臣コマを1マスにつき1ディナールで移動できます。このとき城壁を横切ることは出来ず、区画から区画に動く場合は門を使います。他のコマがいる場所で移動を完了することは出来ません。一旦市内に入ったら砂漠に戻ることは出来ません。さらに1枚のカードは1つのコマしか動かすことが出来ません。動いた後に特技のあるコマは、隣接するマスのコマに特技を使うことが出来ます。なお盗賊は別の盗賊から宝石を盗みます。 全員が手札を使いきったら手順終了です。 それぞれの区画の山札に捨て札を戻して、切りなおして再び山札にします。 購入の手順で最後にスリッパを持っているプレイヤーが、次の手番のスタートプレイヤーになります。 手順の終了時に大臣が宮殿区画のどこかの店にいた場合、その時点でゲームは終了し、小袋の中を公開して命令カードの条件を達成していたら、そのプレイヤーが勝ちます。 そうでなければ宝石の価値が最も高いプレイヤーが勝ちます。 カードの交換が非公開なのが非常に不思議なゲームです。 また、カードを使う際にスリッパをどこに渡すかで割と悩みます。 |