タイトル ティラノEX
原題タイトル Tyranno EX
会社・出版社 Moskito, Avalon Hill
デザイナー K.H.Schmiel
プレイ人数 2-4人
対象年齢 15+
プレイ時間 90分
難易度(5段階、易1<難5) 4
絶版

「ティラノEX」は、生物の進化と弱肉強食を描いたゲームです。

ボードを広げた後、チップをよく混ぜておきます。動物カードはよく混ぜて7枚ずつ4つの山にして、1番上のカードをめくります。各プレイヤーは12枚のチップとプレイヤーのマーカー類を受け取ります。さらに残ったチップから環境チップを4つ引き、マーカーとともに環境置き場に置きます。

まずは手番プレイヤーから順に、生物の山の1番上からカードを選び、進化形態の1番下に自分の色のマーカーとともに置きます。(なお1番最初の手番のみ2枚置きます。)

次に手番プレイヤーから順に、環境チップを置くか、3枚までのチップ交換をするか、パスをするか出来ます。交換の場合は先に3枚引いて、その後に不要なチップを返します。チップを置く場合は2枚まで伏せて置くことが出来ます。
もし伏せられた未来の環境のチップの枚数が、現在のチップの枚数を越えた場合に環境変化が起こり、それまでの環境はすべてチップのストックに裏返されて戻され、裏向いていた未来の環境が表がえされます。この時どれか1つのマークが他のマークより多い場合にはそれが現在の環境に指定され、それ以外のチップは将来の欄に裏返して置かれます。場合によっては連続した環境変化が引き起こされる場合があります。この時点で手番プレイヤーの生物の3個の環境マークがすべて一致すれば、サイコロを取って数字を2にするる事が出来ます。更に強くなった場合は3,4と強くなります。
これを決められたラウンド繰り返した後に、望むなら追加プレイを行うことが出来ます。ただしゲームを通じて1回しか出来ません。
環境変化が終わった後、現在の環境の属性がまったく満たされていない生物は絶滅します。

次に生存競争を行います。手番プレイヤーから順番に1回につき1度他プレイヤーの生物に攻撃できます。お互い生物カードにあるマークと同じ環境チップの数だけサイコロを振って、カウントする目は基本は1のみですが強くなっていればその目以下です。どちらかが2回勝つまで行い、2-0なら相手が絶滅します。2-1なら相手は萎縮されラウンドが終わるまで戦う事が出来ません。勝った方は1強くなります。負けたほうの上に乗っているサイコロは取り除かれます。
その後生き残った生物は1マス上に進化します。なお進化の袋小路に対してはより弱いものがはまり込みます。どれかの生物の山札が無くなったらゲームはスピードアップします。

このあとに進化の状態によって点数が入りますが、萎縮している生物からは点数が入りません。また生物がいる同じ列に空きがあれば1つ1点入ります。なお得点計算が終わったら萎縮状態から回復し、各プレイヤーはチップを12枚にあるまで補充し、次のラウンドに入ります。
誰かの生物がボード上から無くなって、既に生物の山札もなくなっている場合にゲームは終了し、最も点数の高いプレイヤーが勝ちます。

チップにおける連続進化を読みきって、弱肉強食の掟に従い、地道に強く生き抜くゲームです。アバロンヒル版もありますが、イラストがコミカルなこっちのほうが好きです。