タイトル 大西洋戦争
原題タイトル Jedko
会社・出版社 J.Edward
デザイナー B.Payne
プレイ人数 2人
対象年齢 12+
プレイ時間 180分
難易度(5段階、易1<難5) 4

「大西洋戦争」は、第2次世界大戦における、Uボート対イギリス艦隊の戦いを中心にした大西洋の戦いを描いたゲームで、海域の支配で得られるPOCを競います。

連合国側/枢軸国側とも、該当する場所に該当する艦艇を置き、残りの初期配置する艦艇は指定された港もしくはボックスに置きます。
マーカーを準備し、サイコロも用意します。

プレイは以下の流れで行います。
基本的には移動は枢軸側に有利で、攻撃の選択権は連合国側にあります。

1、新造船
新造船チャートを参照し、その新造船を適切な港に配置します。それぞれの艦艇はそれぞれの国に配置されます。

2、イタリア軍移動
イタリア軍の艦艇が移動を行います。が
すべての艦艇は港に隣接する海域へは移動できます。また相手に支配されていない海域に対して、艦艇は2海域移動を試みることが可能です。。
なお国籍によって航行できる艦艇が海域に書かれていて、それらの指示に従わなければいけません。支配している海域を移動させる際に、ダミーマーカーで艦艇の履歴を隠蔽できます。イタリア軍はジブラルタルを越える際に、機雷の判定を行います。
また移動しなかった艦艇は、港にいればドックの能力によって修理が出来ます。

3、連合軍移動
イタリア軍と同様に、連合国側が移動を行います。
ソ連軍はバルト海に入ることが出来ます。

4、ドイツ軍移動
これまでの移動と同様に、ドイツ軍の艦艇を移動させます。Uボートは国籍による海域の制限を受けませんが、イギリス海峡とジブラルタル海峡の機雷の判定は行います。

5、支配マーカー除去
前のターンに配置した支配マーカーを取り除きます。

6、Uボート
Uボートの技術力を、お互いのプレイヤーがサイコロを振り合って判定する。これによって潜水艦戦の修正を得ることになります。

7、空襲
枢軸国/連合国ともに港に対して配置し、空襲する目標を決めます。

8、2海域移動
2海域移動の判定を行い、成功したらさらに先の海域に進むことが可能です。失敗すると元いた海域に戻ります。

9、戦闘
戦闘の順番は連合国プレイヤーが選びます。
最初に潜水艦戦が行われます。連合国の対潜攻撃にてサイコロを規定数振り、Uボート技術力の修正を加味して判定します。その後Uボートが残っていれば、1隻ごとにUボートの技術力を加味した判定を行い、結果を出します。Uボートが残っている限り、海域を支配することが出来ません。
次いで空襲が行われます。空襲マーカーと空母の空襲力分の相手の艦艇を攻撃でき、その数だけサイコロを振って結果を出します。それぞれ1回ずつ行います。
最後に水上戦が行われます。どの艦艇で相手艦艇を攻撃するかを決め、砲撃力と同じ数だけサイコロを振り、結果を出します。3ポイント以上ダメージを受けると航行不能となり、防御力を上回るダメージで沈没します。なお2以上の砲撃を持つ艦艇は、限定的ながら
副砲攻撃も可能です。水上戦ラウンドはどちらかが全滅するか離脱すると終了し、離脱の際は追撃の処理が行われます。

10、POC
戦闘が終了した際に、自軍の支配する海域に支配マーカーを置きます。また支配マーカーの差からPOCを割り出し、連合国の輸送船団や港からの出航の度合いで戦況を判断します。

これらを9ターン行い、POCの戦況にてより強かったほうがゲームに勝ちます。

Uボートの存在が連合国を悩まします。ゲームそのものはそれなりにとっつきやすくはなっていますが、巻末のデザイナーズノートを参考にして、よりゲームの方向性を見いだせそうです。