タイトル フィノ
原題タイトル Vino
会社・出版社 Goldsieber
デザイナー C.Conrad
プレイ人数 3-5人
対象年齢 12+
プレイ時間 90分
難易度(5段階、易1<難5) 4

「フィノ」はイタリアのワイナリーにおいて、ぶどう畑から価値の高いワインを製造して、うまく高値で売ったお金でワイン畑を買っていくゲームです。

ゲームボードにあるブドウの種類マーカーを地方ごとに分けて、ボトルマーカーを該当する地方に配置します。需要供給のすべてのワインを0に合わせ、記録ボードを各プレイヤー受け取り、記録ボードにあるすべてのブドウを0に合わせます。また1000のお金を受け取ります。スタートプレイヤーから羅針盤に順番を表すマーカーを置きます。

まずは準備ラウンドを行います。

9つある地方の2種類のブドウを購入するため、各プレイヤー所有チップを引いて2つのブドウ畑を購入します。買ったブドウ畑を記録するため、記録ボードに所有チップを置きます。それ以外に1つだけ任意の地方のブドウ畑を購入し、所有チップを記録ボードに置きます。なお、白抜きの公共のブドウ畑を買ってもかまいません。
同じ地方の畑を購入する場合は、同じ種類のブドウ畑を購入します。また初めての地方の場合は、どのブドウ畑にするか決めなくてはいけません。
ゲームボード上にはプレイヤーのマーカーを置くことでブドウ畑を買ったことをあらわし、ブドウ畑を買った数だけ、手元の記録ボードで、その種類のブドウのマーカーであらわします。

本ラウンドは2つのフェイズからなります。

まずは、どの地方のブドウ畑が欲しいかをプレイヤーマーカーで秘密に入札します。全員同時に公開し、1番の地方から購入の処理が行われます。
購入権利は、その地方により多くのブドウ畑を持っているプレイヤーが優先され、その後その地方に畑を持っていないプレイヤーが買うことができます。一度にどれだけのブドウ畑を買ってもかまいませんし、1つも買わなくてもかまいません。
ある地方で私有のブドウ畑がすべて売れた場合、空いている白抜きで書かれた公共のブドウ畑の分配が行われます。その地方で最もブドウ畑を持っているプレイヤーに1つ、2番目に多く持っているプレイヤーに2つ、3番目に残りすべてのブドウ畑が分配されます。ただしもともとこの地方に、ブドウ畑を持っていないプレイヤーには分配されません。分配が終わったらその地方のボトルマーカーを取ります。

次にワインの売却です。各プレイヤーは1種類のワインだけを売ることができます。ある種類のワインを売ることを決めた場合、収穫できる同じ種類のブドウ畑の数までワインを売ることができます。金額は価格に需要供給ボードでの修正が加わります。
なお売った時のお金と引き換えに、売った量に見合う種類のブドウ畑を返却し、需要供給ボードにて売ったワインの種類の価値を下げ、代わりに他の種類のワインの価値を上げることになります。

次のラウンドは最も収入の少ないプレイヤーからの順番となります。
これを繰り返して、最後のボトルマーカーが取られたらゲーム終了で、もっとも多くのブドウ畑を持っていたプレイヤーが勝ちます。

ワイナリーで大儲けという感じのゲームですが、各ワインの相場を気にしつつ、うまく操作していく必要があります。また公共のブドウ畑を確実に狙えるように立ち回る必要もあるでしょう。