タイトル ヴァレンシュタイン
原題タイトル Wallenstein
会社・出版社 Queen
デザイナー D.Henn
プレイ人数 3-5人
対象年齢 12+
プレイ時間 120分
難易度(5段階、易1<難5) 4


「ヴァレンシュタイン」は、30年戦争における権力の争いをテーマにしたボードゲームです。

ボードを広げ、各プレイヤーに空白の国カード5枚、自分の軍隊コマ、自分の計画ボード、人数に応じた宝箱を受け取り、自分の軍隊コマを小麦チャートに置きます。
国カードはよく混ぜて山札にします。
その他のカードも準備しておきます。
塔を準備し、各プレイヤーの軍隊7個と中立の軍隊を10個を塔の上から放り込みます。軍隊が下から出てきますが、この数が戦闘結果に影響します。

最初に国の分配を行います。
国ははじめて遊ぶ場合は初期設定をお勧めします。
プレイヤー人数に応じて、計画ボードを使って自分の軍隊をグループに分けます。また、よく混ぜた国カードから2枚を引き、対応する国に置きます。
プレイヤーは順番に表向きの国カードか山札をめくって、指定された国に計画ボードであらかじめ分けられた軍隊を配置していきます。使われたカードは脇に除きます。どのプレイヤーも選ばなかった区にカードは、山札にして脇に置きます。

ゲームは以下の順番で行われます。
シーズンの初め、春、夏、秋、冬の決算の順番です。

1、年の初め
毎年の初めにイベントカードを引いて、それを公開しておきます。
また麦マーカーを0に戻します。

2-5、春/夏/秋
10枚のアクションカードをよく混ぜて1から5の5枚を公開、残り5枚を裏向きにします。
それを確認してから、自分の計画ボードのアクションカードに対応した場所に、国カードおよび空白カードをプレイします。国カードを置いたところのアクションを行うことになります。
アクションが決まったら、司令官カードにて順番を決定します。
春に使うイベントカードを決めるために、イベントカードからランダムに1枚選ばれ、その効果を適用します。
ここでアクションカードを1番から順に、プレイの順番に従って行動します。計画したアクションは可能な限り行わなければならず、出来ない場合は無視されます。
1つのアクションが終わったら裏向きになっているアクションを1枚ずつ順番に表向けます。
すべてのアクションを行ったら次の季節に進み、秋が終わったら宝箱と決算を行います。
6、冬の決算
最後のイベントカードにある小麦の減少量に応じて小麦を減らします。その後国の数だけ小麦が必要で、飢えが起こった場合は反乱がおきます。
その処理が終わると、国と建物につき1ポイント、各エリアについて宮殿/教会/商館が最多のプレイヤーにボーナス点が与えられます。

これらを終えると、不穏マーカーを0にして来シーズンになります。
都合2シーズン行います。

アクションには以下の行動があります。
・建物:宝箱を規定数支払って、建物タイルをその国の空いているマスに建てます。同じ国には各種類1つしか建物は建てられませんし、各都市は1つしか建物が建てられません。・お金/小麦:銀行から宝箱を受け取るか、小麦チャートを移動させます。その国で不穏マーカーがあると反乱軍と戦闘を行います。いずれの場合も不穏マーカーを1つ追加します。
・補充:宝箱を支払い軍隊をその国に配置します。
・移動/戦闘:1回の移動で、2つの国境線を越えることが出来ますが、元の国に1つの軍隊を残していかなくてはいけません。移動先が自分の国でなければ戦闘となります。

戦闘は2つの陣営に別れて行います。
戦闘に参加する軍隊と、さらに残っている軍隊をすべて塔に放り込みます。下から出てきた戦闘に参加していない軍隊はすべて脇によせ皿に残します。皿の中の軍隊が少ないほうが負けとなり、軍隊をストックに戻します。勝ったほうも相手側の下から出てきた軍隊だけストックに戻します。
同点の場合は建物と不穏マーカーを取り除き、国カードはカードの山に戻します。
プレイヤー同士の戦闘の場合は、防御側は入れる軍隊数を決めることが出来ます。またその国に不穏マーカーが置かれていないばあいは、防御側の軍隊として数えます。攻撃側が勝った場合は、国カードを奪い、参加していない防御側の軍隊も敗北します。
空白国を攻める場合は農民兵1つが守っています。
反乱の場合は、不穏マーカーの数に加え、不足した麦の数の農民兵が戦闘します。農民兵が勝った場合は空白国になります。

2シーズンを行い、2シーズンのポイントの最も高かったプレイヤーが勝ちます。
同点の場合は建物数で判定します。

塔の戦闘システムが不思議な感覚ですが、それ以上に計画的にアクションカードと自分の計画をうまく適応させなくてはいけません。
しかし戦闘はワクワクしますねえ。塔の中に「からからーん」という感覚はいいと思います。
他のサイト:
The table game which plays happilyでの紹介