クリベッジ

クリベッジ
Cribagge ("Playing cards52"/John Sacklin)
30min. 2players.

クリベッジとは

イギリスに起源を持つ代表的なパブゲーム(パブゲームというのは、カフェテラスで行う軽い感じのゲーム、日本でいうところの縁台将棋みたいなもの)で、いまでも伝統的に遊ばれることが多いゲームの1つです。
名古屋EJFなどでも、格好の暇つぶしとして遊ばれることが多いようです。

クリベッジのルール

人数:
2人
カード:
ノーマルデック
ノーマルデックのほかに、クリベッジボードと呼ばれる専用の道具、もしくはチップなどの得点が分かる道具がいります。
ディール:
1枚ずつ各プレイヤー6枚
ゲームの概略:
手札は6枚配りますが、実際にプレイされるのは4枚です。このゲームでは手札もしくはプレイ中でのコンビネーションを重視します。ディーラーとノンディーラー(ディーラーではないプレイヤー)では得点のタイミングが異なり、ノンディーラーは得点タイミングが早く、ディーラーは2回得点できる機会があります。
プレイ中はお互い手札を出し合い、そのコンビネーションで得点が発生します。その後手札の役でも点数を加算します。手札の役ではスターターといって、ゲームの最初にめくられるカードを含めて得点となります。
得点が入った際、逐一クリベッジボードなどで得点を表します。
61点ないし長いゲームであれば121点に先着したプレイヤーが勝ちます。
ランクはAが1、2-10は額面どおり、絵札は10扱い。ただし通常のランクもペアやシークエンスなどで関係します。

クリブ:
お互い6枚配られた中から、2枚を捨てます。これは後にディーラーの得点となる「クリブ」を形成します。このクリブはディーラーの第2の手札となるので、ノンディーラーは手札のコンビネーションが形成されないように、またディーラーはコンビネーションを形成するようにカードを送り込みます。手札のコンビネーションは後述します。

プレイ:
プレイ開始時にノンディーラーは山札をカットし、ディーラーがスターターとして1枚表にします。
プレイはノンディーラーから、1枚ずつ交互にカードを出していき、現在場に出ている合計の数字を読み上げます。プレイ中に得点となるコンビネーションがあれば、カードを出した後でそれを計上していきます。
どのプレイヤーも31を超えるカードは出すことは出来ません。手札のどれを出しても31を超えてしまう場合は”ゴー”と宣言します。ゴーを宣言させたほうは1点獲得します。まだ自分の手札にプレイできる(すなわち31を超えない範囲)のカードがあれば、それをすべて出さなくては行けません。
お互いプレイできなくなれば、一旦プレイされたカードを伏せて、0から”ゴー”を宣言したプレイヤーからカードを出します。
これを手札がなくなるまで繰り返し、最後のカードを出したプレイヤーが”ラストカード”の1点をもらいます。

プレイ中のコンビネーションと得点:
プレイ中の得点は、カードを出し合う際に発生します。そのコンビネーションに応じて点数がもらえます。
*ヒズヒール/2点:スターターがJだった場合、ディーラーに加算
*15/2点:合計の数字が15にしたプレイヤーが得点
(例:6-9、A-4-Q、2-4-6-3)
*ペア/2点:相手の出したカードと同じランクのカードを続けて出したプレイヤーが得点
*スリーカード/6点:ペアに続けて、もう1枚同じカードを出したプレイヤーに得点
(例:8-8、A-A)
*フォーカード/12点:スリーカードに続けて、もう1枚同じカードを出したプレイヤーに得点
(例:3-3-3-3)
*シークエンス/枚数点:スート関係なしに連続するランクを3枚以上続けて出したら、そのプレイヤーに連続する枚数と同じ点数
(例:4-7-6-5)
*31/2点:ちょうど31にしたプレイヤーに2点
*ラストカード/1点:最後にカードを出すと1点
*ゴー/1点:先に相手がどれを出しても31を超える状態になれば1点

手札の計算:
プレイが終わったところで、手札の得点を行います。手札の得点は必ずノンディーラーから行います。その後にディーラーの手札、そしてクリブによるディーラーの得点です。
このとき、手札に加えてスターターも手札のみなして計算します。
手札のコンビネーションの得点は以下の通りです。
*ペア/2点:同じランクのカード2枚
*スリーカード/6点:同じランクのカード3枚
*フォーカード/12点:同じランクのカード4枚
*シークエンス/枚数点:スート関係なしに3枚以上の連続するランクのカード、1枚につき1点
*フラッシュ/4ないし5点:手札4枚のスートが同一なら4点、スターターも同じならさらにもう1点(ただしクリブの4枚フラッシュは除外)
*ヒズノブ/1点:スターターと同じスートのJがあれば1点
*15/2点:合計が15となる組み合わせ1つにつき2点
得点を計上し終わった後、ディーラーを交代してゲームを続けます。


勝敗:
どちらかが61点(または121点)に達した時点で勝敗が決まります。さまざまな得点のタイミングにおいて、先に入ったほうが即決でゲームに勝ちます。

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