2001年7位 「サンマルコ」は、中世ベネチアの評議会を狙う貴族たちの、政治抗争をテーマにしたゲームです。 ボードにはベネチアの区画が分けられています。 各プレイヤーは貴族コマと名声チップと橋を持ちます。名声チップは得点と地位を示します。またフェイズマーカーも準備します。ドージェコマ、ダイス、残りの橋も準備します。 各プレイヤーはサイコロを4回振り、1回あたり対応するエリアに2個の貴族コマを置きます。また順番に2つのエリアをつなぐように橋を掛けて、その上に貴族コマを置いていきます。 残りの貴族コマはストックです。 スタートプレイヤーから順に3フェイズを順番に行います。3フェイズで1ラウンド終了となり、このスタートプレイヤーは順番に左隣に移ります。 スタートプレイヤーは最初に、必ず分配者になります。その後プレイヤーのマーカーをよく混ぜて2番目の分配者、および1番目と2番目決定者をランダムに分けます。 分配者になったプレイヤーは、それぞれアクションカード5枚とリミットカード3枚を引いて、これらのカードを2つの組に分けます。最低でも組には1枚のカードがなくてはいけません。 カードには、自分の貴族コマを区画に配置できるカード、区画をつなぐ橋を作るカード、相手の貴族コマを取り去って自分の貴族コマを配置できるカード、区画から1人のプレイヤーの貴族をダイスの目の数だけ追放できるカード、ドージェを使って貴族の勢力による得点計算を行わせるドージェのカード、そしてそのフェイズでのアクションを抑制するリミットカードがあります。 なお取り去られた貴族コマはストックに戻されます。 スタートプレイヤーは、1人目の分配者というかたちで提示した2組を表向けます。1番目の決定者はどちらかの組を取り、リミットカードを自分の手前に置いておき、任意の順番でアクションカードをプレイします。1番目の決定者の手番が終わった後に、スタートプレイヤーである1番目の分配者の手番となります。 同様に2番目の分配者と決定者も手番を行います。 使われたアクションカードは捨て札となり、リミットカードは3フェイズ終了するまでプレイヤーの手前に置かれ続けます。 ドージェにおける得点計算は、最初にどこの区画に置くかを決めて、貴族コマの個数で優勢のプレイヤーに点数が入ります。 それ以降のドージェによる得点計算は、区画から区画へドージェを移動させなくてはいけませんが、他プレイヤーの橋を使って移動させると、そのプレイヤーに得点を支払わなくてはいけません。 誰かのリミットポイントが10を越えたら、その手番を持ってそのフェイズは終了します。ただしリミットを余しているプレイヤーが2人以上いた場合は、ボーナスの手番をもらえます。またリミットに達していないプレイヤーは、10から余しているリミット分だけの点数を獲得します。さらに最もリミットに達していないプレイヤーは、追放カードと同じ効果をここで使うことが出来ます。 3フェイズが完全に終了したら、すべての区画についてドージェと同じルールにて点数を計算します。ここで得点を最も獲得しているプレイヤーが勝ちます。 分配者は相手に対して悩ませるような選択のカード配分をさせなくてはいけません。またドージェは移動して得点を配るので、うまくルートを確保する必要もあるようです。 関連ゲーム サンマルコ カナルグランデ |