タイトル 1890
原題タイトル 1890
会社・出版社 Takasaki-Koubou,Sakura-Kai
デザイナー nom, NIK
プレイ人数 3-6人
対象年齢 --
プレイ時間 300分
難易度(5段階、易1<難5) 5

「1890」は、近鉄/南海/京阪/阪神/阪急/JR西日本/大阪地下鉄/山陽を中心にした、京阪神がベースの鉄道網を構築していく会社経営ゲームです。

列車カード、会社シートと株券カード、それに付随するトークン群を準備し、プレイヤーは初期資金を受け取ります。このとき個人の資産と会社の資産は分けておかなくてはいけません。
座席順を決めた後、小会社シートと個人会社や後発会社をグループ分けし、それぞれ各プレイヤーは入札していきます。

株式ラウンドは、優先売買カードを持っているプレイヤーからはじめます。ここでは公共会社/後発会社/子会社/個人会社の株券を売買したり、小会社を株券に変えるなどのいずれかを行います。何もしなければパスも可能です。
個人会社の株は、特典や後の公共会社のクーポンになったりします。
株券の売却は公開市場のルールに従って売却しますが、購入は1回に1株のみで、この株式ラウンド中に売った株を買うことは出来ません。公開市場から買う場合はその株価で購入し、基本株価で買う場合はその資金は会社の資産となります。
近鉄の株だけは、近鉄の前身となる子会社の株を持つプレイヤーに予約されていて、ゲームの進展において購入できるようになります。
公共会社を建てるプレイヤーは1株あたりの株価を決め、社長株を買うことになります。近鉄を除き全体で50%がプレイヤーに買われていないと会社は設立されず、4列車の登場を境に特典を使わなかった個人会社は閉鎖されます。JRは設立時の株価を100にしなくてはならず、近鉄は小会社の大阪電気軌道/大阪鉄道/河南鉄道/奈良電鉄が設立の特殊ルールに従います。
順番に1回ずつ手番を行い、全員がパスした時点で株式ラウンドが終了し、最後にパスをしたプレイヤーに優先売買カードが移ります。
その後、株が完売の際の売り切れ上がりや保有制限の処理を行います。

運営ラウンドは、原則的に50%以上の株がゲーム上に登場したら、会社が設立され運営されます。最初は小会社から順に運営を行い、続いて個人会社、後発会社、そして株価の高い公共会社から順に運営します。
会社はルールに従って線路タイルの配置もしくは置き換えを行った後、トークンを所定の金額を支払って建てることが出来ます。阪急は新たに線路タイルを置くとボーナスが入り、阪神は西宮にてボーナスを受ける権利があり、JRはゲーム中盤まで2枚の線路タイルを置けたりします。
タイルとトークンの処理が終わったら、列車の運行があります。列車の数字分だけの駅数だけのルートを通り収益を得ますが、この時必ずその会社のトークンを1つは通過し、他の会社のトークンにさえぎられないように、一筆書きでルートをたどりその会社の収益を出します。なお運営ラウンドにおいて、阪神と阪急は基幹都市により収益にボーナスがあり、大阪地下鉄は中盤以降に大阪内の他会社の駅トークンを越えられます。
この収益を株主に分配する場合は、全株式の割り当てに応じて収益を分配し株価を上昇します。反対に収益を分配しない場合はすべて会社シート上に置かれ、株価は下がります。JRのみ配当しても収益の半分は会社シートに置かれます。
分配の後、保有制限を越えない範囲で会社は列車を購入できます。ただし列車は新しい時代になると昔の列車は強制的に廃車になり、またさまざまな条件で列車を持たない会社は、強制的に買わなくてはいけません。

ゲームが進むたびに、運営ラウンドが複数回行われるようになり、またより多くの駅を通過できる列車も登場します。
プレイヤーの誰かが破産するか、銀行の資金がなくなった時点でゲーム終了し、その時点で最もお金が多いプレイヤーが勝ちます。

逸話がいろいろあるといわれる、京阪神を舞台にした鉄道ゲームです。

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